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夜勤族の妄想物語4 -7.異世界ほのぼの日記3~今カノと死に別れたので元カノと同棲生活を始めます~-  作者: 佐行 院


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157

楽しい思い出話に花が咲いている中・・・。


-157 真面目な睨めっこの理由-


 長々とした回想シーンが笑顔で終わったので一安心した守、自分の見ていない所で先に亡くなった母がこの世界で1人寂しくしていなかったと分かったので少し安心した様だ。


守「本当に母ちゃんも同じ様な事を言ってたんだな、ずっと山で走り回っていた記憶が印象強かったからそんな小さかった時の事なんて覚えて無かったかも。」

好美「母親ってね、子供との思い出ならどんな事でも覚えているものよ。」


 おいおい好美、まだ結婚してもいないお前が何言ってんだよ。


好美「何よ、未だに実家暮らしで独身のあんたに言われたくないんですけど。」


 あ・・・、すんません・・・、って俺の事は良いんだよ!!俺は一生結婚なんてするつもり無いんだ(と言うより出来ると思っていない)から放っておいてくれ!!


守「ハハハ・・・、もしかしたらこうやって卒業旅行をしているのもあいつは指咥えて羨ましがっているんだろうな・・・。」


 おい守、全部聞こえてんぞ!!確かに指咥えてますよ、羨ましいと思っていますよ!!右足の骨折で大学を卒業してから今の会社に入社するまで自宅療養の状態だったんだから仕方ねぇじゃねぇか、もう人生で経験するであろう項目の半分以上を諦めているから常にため息つきながら生きているんだよ。

 それよりお前ら、長々と回想シーンが続いていたけどいい加減見つかったのかよ・・・。


好美「「見つかった」って何の事よ?」


 いやいや・・・、さっきからスマホでずっと今宵の宿を探してたんだろ?えらくマジになってスマホと睨めっこしてたけど、やっぱり守と過ごす宿だから結構拘っていたのか?


好美「ああ・・・、宿ね・・・。」


 おいてめぇ、何で目線を逸らしてんだよ、こっち向きやがれ(※転生者達には俺の姿は見えていません)。


守「確かにずっとスマホ見てたけど、宿を探していないなら何をしてたんだよ。」


挿絵(By みてみん)


 助手席で頭を掻きながらスマホ片手に悩んでいたみたいだけど、現状で宿を探す以外に悩む事なんてあんのかよ。この世界にある宿自体どれだけあるのか分からないのに早くしないと予約で全部屋が埋まってしまうんじゃないのか?折角の旅行なんだからラブホテルに泊まるっていうオチは勘弁してくれよ?


守「流石に俺もそれは嫌だな、ただ好美が何をしていたのか分からん事にはね・・・。」


 先程から引き続いて近辺の宿を虱潰しに探す守の横で好美はスマホの音量を上げた、流れて来たのはスポーツ中継の実況の様だが何となく聞き覚えがある様な・・・。


実況「進入はインコースから!!1番、2(ふた)番、ダッシュ3番、4番、5番、6番!!今ぁぁぁあああ・・・、スタートしました!!」


 ・・・、って、お前ボートレース見てたんかい!!紛らわしいし今する事ちゃうやろ!!


好美「良いじゃ無いのよ、このレース買い目と思って気になってたんだから。」

守「勘弁してくれよ・・・、こっちが頭痛くなって来たわ。」

好美「でも・・・、でもね?結果次第では今夜の宿が豪華になるかも知れないでしょ?」


 好美・・・、お前まさかと思うけど・・・。


好美「大丈夫だって、宿代には手を付けてないし自身があるんだから。」

守「いやいや、その自信どこから出て来てんだよ・・・。」

好美「だって2番のモーターの勝率高いし、1周タイムの1番時計を叩きだしてたんだよ!!前のレースでも5コースからの2着持ってるからこの2番が勝つのはほぼほぼ必然って思うんだよ・・・、おすすめだって言える位にね・・・。」


 結構出走表を読み込んでたみたいだけど、どう見てもその「おすすめ」が2周目の1マークで4位に後退しているんだが?どう責任を取るつもりなんだ?


好美「え?!嘘?!あり得ない!!2-5に10万も突っ込んだのに!!」

守「おいおい、何処にそんな金があったんだよ・・・。」


 相変わらず転生者達の金銭感覚は理解不能だな、と言うか金使い荒すぎやろ・・・。


いつ宿探すんだよ・・・。

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