表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

126/664

126

「暴徒の鱗」は1人と1柱に相応しい店だろうか・・・。


-126 神にとっての憧れ-


 大企業(と言うより巨大財閥)の社長は突然やって来た古龍の望むままに店へと入って行った、正直俺からすれば「暴徒の鱗」は貝塚財閥といった大企業の社長や「一柱の神」と呼ばれる古龍が食事をする様な豪華な店とは言えないと思うのだが・・・。


結愛「馬鹿野郎、こう言った庶民に親しまれる味付けを純粋に守っているお店こそ守るべき物だと思うもんだぞ。」

トゥーチ「そうだ、俺はここの料理が好きで通っているんだから茶々入れてんじゃねぇよ。」


 そうですか・・・、そう仰るならこれ以上は何も言いませんが店長はどう思っているんでしょうかね。


イャンダ「俺は大歓迎だよ、それに「貝塚財閥の社長」や「一柱の神」が通っているって知れたら人気店になる事間違いなしじゃん。」


 だったら気にしないでおこうか、それより改めて聞かなくて良いのか?ほら、最近店に好美が来てないか気にしていたんだろ?


結愛「そうだよ、それを聞きにここに来たのに目的を達成しないまま帰る所だったよ。」


 まさかの古龍の登場で本来の目的を忘れかけていた結愛、しかし突如やって来た古龍が重大な手掛かりを持っていたなんて皆思っていなかっただろう。


トゥーチ「もしかして・・・、結愛が探しているのは倉下好美と彼氏の宝田 守の事か?」

結愛「何で分かったんだよ、俺あんたが来てから一言も言わなかっただろ?」

トゥーチ「俺を舐めるなよ、こう見えて「全知全能の神」の娘だぞ。」


 確かにトゥーチが言ってた事は嘘では無いが、お前って結愛の前に現れる直前まで店の前で盗み聞きしてた事無いか?


トゥーチ「お・・・、おい!!それなりの理由で何とか誤魔化そうと思っていたのに失敗したじゃねぇかよ、それに今言った通りだったらストーカーって疑われるじゃねぇか。」


 あれ?じゃあ俺が言った事は嘘だったのかな・・・、店の出入口の屋根の上で『透明化』して聞き耳を立てていたのは別のじんぶ・・・。


トゥーチ「だぁーっ!!分かったよ、認めるからそれ以上言わないでくれ!!」

結愛「嘘だろ・・・、流石に引くわ・・・。」

デルア「と言うかさっきからミシミシ音がしてたし天井が少しずつ崩れたり沈んだりしていたのはその所為だったのか・・・。」


 音がしていたのは真実かも知れないが、もしも天井が崩れて沈んでいたら大問題だ。一応、マンションの1階部分だし大家の好美が不在だしで・・・。


トゥーチ「悪かったよ、修理代は払うから許してくれよ。」


 良いのかよ、下手したらマンション1棟分だぞ?


トゥーチ「大丈夫だって、親父に払わせるからよ。」


 確かに競艇、しかも年末の賞金王決定戦の「2-6」に1億円をつぎ込む様な親父だからそれなりの余裕があると思いたいがビクター本人って結愛に借金があったよな?


トゥーチ「それもちゃんと返させるよ、それに俺はまだ(一応)学生だからそんなに財力ねぇもん。」


 そうだったな・・・、お前ってまだ人間で言う女子大生だったもんな。


トゥーチ「おい作者!!「人間で」言わなくても俺は女子大生だ!!今日は就職試験の帰りにここに来たんだよ!!」


挿絵(By みてみん)


 だからか・・・、だからいつもと違ってパンツスーツだったんだな。


トゥーチ「それもそうだけど・・・。」

結愛「「それも」・・・、って何だよ。」


 その言い方だと俺も気になるな、他に理由があるってのか?


トゥーチ「格好いい結愛の姿に・・・、憧れてさ・・・。」

結愛「参ったな・・・、やっぱり読者モデルをしておいて良かったぜ!!」


いや、違う様な気がする・・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ