第八話 エリック対ミリアム
「こい!燃え盛る炎よ!この地を燃やし尽くせ!!」
私は大きな火の玉を地面に投げつけた。
するとその炎は、木々を焼き尽くし更地にしてしまったのだ。
「へぇ、凄いね王様、名前教えて」
エリックが聞いてきた。
「ミリアムよ」
私はそう答える。
「確かにすごい魔法だね、一面を焼き尽くすなんて上級魔法よりも上の魔法でも使っているの?」
エリックが聞いてきた。
「え?さっきの?さっきのは中級魔法だけど?」
私はそう答えると
エリックは顔を青ざめる。
「ち、中級ま、魔法?う、嘘でしょ?」
エリックが言う。
「え?嘘じゃないけど」
私は言う。
「勝ち目が無い、・・・・だけど!」
?!
足を斬りつけられる。
剣技は私より上かも?
「負けるわけにはいかないんだ」
エリックはそう答え
「くらえ!エネルギースラッシュ!!!」
剣に溜まったエネルギーの斬撃がこちらに飛んでくる。
ふふふ、エネルギースラッシュ・・・・中々いい剣技ね。
だけどこれくらいのエネルギースラッシュなら。
「ふん!」
私はエネルギースラッシュを叩き斬る。
な、なんだと!?僕の渾身の一撃を斬ったのか!?
「悪いけどね、これくらいじゃビビらないよ。
こんなの初心者のスラッシュくらいじゃないかしら?」
私はそう答える。
「し、初心者・・・・。
ぼ、僕はまだまだなのか、上には上がいる。
よく分かったよ」
エリックはそう言い笑顔を見せ
「僕は棄権するよ、色々と勉強になるものも見れたし。
ミリアム様、頑張ってね」
そう言いエリックは場の出口を目指し走っていった。
私、頑張るよ。
エリックくんも中々やるね。