第七話 ミリアム対バルク
「それでは〜試合開始!」
開催者の声と共にスタートする大会。
戦う場は草木が溢れており少し見えづらく奇襲されやすくなっている。
・・・・動き出す気配はないか。
誰から動くのかな。
・・・・?!
カン!
私は後ろから来る攻撃を剣で防ぐ。
「やっぱり来たわね、バルク」
攻撃を仕掛けてきたのはバルクだった。
「悪いな王様、早速で悪いんだが死んでもらうぜ」
「死ぬ?殺しはだめのはずでしょ?」
私は聞く。
「ここはバレずらく他の者から見えづらい。
ということは殺した所でバレるワケがないってわけ。
お前の遺体を地面の中にでも埋めれりゃもう完璧じゃねえか?」
バルクは不敵な笑みを浮かべる。
「そうね、完璧だわ・・・・・だけどそれって私を殺さないといけないでしょ?
なら無理よ」
私は自信満々に答えた。
「無理だと?俺が王を超えられないと思うか?
ましてや、女だぞ?
お前なんか一瞬で腕を斬り・・・!?」
「ぎゃあああ!!!」
バルクの片腕が吹き飛ぶ。
「言ったでしょ?勝てないって」
私はそう答える。
「今のはなんだよ!け、剣を振ったのか?」
バルクが傷口を抑えながら聞いてきた。
「そうよ、振ったよ」
・・・・は?嘘だろ?
バルクはぽかんとする。
「女だからって舐めたでしょ?・・・・悪いけどね、こっちは本気なの。
気を抜いたら首が吹き飛ぶかもよ」
私はそう答える。
「ふ、ふざけやがって!」
バルクが片腕で剣を持ち斬りかかる。
「無駄よ、ミニファイアボール」
私は小さな火の玉をバルクに飛ばす。
そんなの効くわけないだろ!舐めるな!
バルクが火の玉を斬ろうとしたとき
剣に触れた瞬間
光出す
「まず?!」
どかーん!!!
ファイアボールは爆発しバルクは吹き飛ばれる。
「あ、ああ・・・・この王・・・とん・でも・・ねぇ」
ガクリ。
倒れるバルク。
私は駆け寄り胸に手を当てる。
トクン。
動いているね、気絶しただけか。
私は開催者にバルクを見せる。
「おーと!ミリアム選手、倒れるバルク選手を持ち上げた!
バルク選手失格!」
開催者はそう答えバルクは運ばれていった。
ふぅ、これであと5人ね。
ガルルの方は何をしているだろう。
?!
ザク!
斬られた?!見えなかったけど。
突然奇襲を受ける私。
「おっと、黒の国の王、または魔物の王でしたか。
急な奇襲すみません、ですが失格してもらいます。
僕は、エリック・マービン。
黒の国、バラル学園の学生です」
現れたのはエリックだった。
学生・・・・ここに出てるってことはよほどの強者か。
悪い人によく出会うな〜。
私はため息を付きつつ杖を構える。
「剣でなくていいんですか?」
エリックが私に聞いてきた。
「ええ、剣じゃなくても勝てるので」
私はそう答える。
「流石王様ですね、だけどあまりにも知識不足ではありませんか?
魔法と剣技、この状況なら剣の方が有利なはずなんですけどね」
エリックはそう答える。
「じゃあ見せてあげるわ、私の魔法の強さを」
私はそう言い宙に浮く。
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