第六話 闘技場にて
私とサナで闘技場へと向かった。
闘技場の中へと入ると沢山の人たちが居た、中には強そうな人たちもいて退屈しなさそうと思う私。
そして私は、受付を済ませサナと共に待っていた。
すると、
「おう、王様・・・・いやミリアム様だったな」
私達に声をかける者。
聞き覚えがある。
顔を上げるとそこにはガルルが居た。
「ガルル、久しぶりね。
で、一応負けるつもりは無いのよね?」
私がガルルに向かって聞く。
「その通り、直ぐに倒される訳にはいかない。
こちらに攻撃してくるものあればたたき落とすだけだからな」
ガルルはそう答える。
「じゃあお二人共がんばってくださいね。
私は、応援席で見ておりますので。
何かあれば、直ぐに闘技場の場に移動しますから」
そう言いサナは応援席へと向かった。
「じゃあ俺たちも行こうか。
期待してるぜミリアム様の実力を」
「ええ、直ぐに見られると思うわ。
だって私、負けたこと無いから」
私はそう答え控室へと向かうのだった。
控え室
中には数人の対戦相手が椅子に座っていたり準備運動をするもの達が居た。
沢山入り口にいたけどほとんどが応援席の人達なのね。
私とガルルは出口近くの椅子に座る。
すると声をかける者が。
「おや?女の人ですか、珍しいですね」
顔を上げるとメガネをかけた黒髪に白いメッシュの入った男が声をかけてきた。
「ええ、女が出るのが珍しいの?」
私が聞く。
「そうですね、女の人はこういう男が出そうな場所には参加しませんから。
あ、そうだ自己紹介がまだでしたね。
僕の名前はアルス・ピッツ。
よろしくね」
「ええ、よろしくお願いします。
私の名前はミリアム・ムレンです」
私が名前を言うと他の対戦相手がこちらを見てきた。
その中で一人の男が立ち上がる。
青髪のいかにも喧嘩っぽい感じ。
「ミリアムだと?そう言えば王が変わったけど確かミリアムとか言う名前だっけ?
まさか王様が出るなんてな」
男が鼻で笑う。
「王様が出たら悪いかしら?
それとも、王様には勝てないから棄権してくださいとでも言いたいのかしら?」
「あ?王だからってなめた口聞くんじゃねぇぞ?
俺はバルク・エンド。
覚悟しとけよ、薄汚い王が」
そう言いバルクは何処かへと歩いていった。
あいつから倒そうかな?
私を薄汚いなんて言うし。
「酷い言われようだね、まあ気にしないでいいよ。
こういう奴はろくなやつじゃないからね」
アルスはそう答える。
そして大会が始まり
私達は闘技場の場へと足を進める。
相手は、ガルル、バルク、アルス、黒髪の子供に筋肉もりもりの男、そして薄気味悪そうな顔をしている男。
これは油断出来ないねぇ、ガルルが味方してくれると言っても少し注意しないといけない相手がいるし、危険なのはあの薄気味悪そうな男ね。
薄着で戦いに挑むなんて、よほどの実力者なのかしら?