第四話 私の本気
私はサナと一眠りした、このお城の人たちは私のことをまだ認めていない人もいるのだろう。
私を認めてくれるような大会?みたいなものがあればいいんだけどなぁ~。
ある日
「ふわぁ〜」
大きなあくびをして目を覚ます私、テーブルには湯気が立っているカップが置かれている。
中身はティーだった。
「サナありがとう」
私はサナに向かって言う。
「いいえ、王の為ですから。
私は部屋の掃除をしますね」
そう言いそそくさと掃除を始める。
すると
コンコン
戸が叩かれる。
「は~い」
私が声を出す。
「メルクだ、入る」
声がしてメルクが部屋へと入ってきた。
「ミリアム様、服がだらけています。
着替えてくださいね」
メルクはため息を吐きながら椅子へと座る。
「何か用事でもあるの?」
私が聞いてみる。
「おお、そうだ。
この黒の国ではな最強大会と言うのが開かれるんだ。
ミリアム様、出ませんか?」
ふふ。
「大会?それって殺しちゃだめでしょ?」
「それは当然です、殺したらその人は失格。
身分に寄っては死刑もあるとか」
メルクは言う。
「ふ~ん、私も出てみようかな?
ここで一位になって認めてもらわないと」
私は自信満々に答える。
「流石ミリアム様、ではその日まで特訓でもされます?」
メルクが聞いてきた。
「ううん、いいよ。
私、本気出したら人一人くらい殺せるから」
え?
戸惑うメルクとサナ。
「えっと・・・・殺せる?本気でやったら?」
メルクが聞き返す。
「うん、魔法に関しては禁忌の魔法を使えるよ。
なら、ここで見せてあげるけど」
私は立ち上がる。
「お、お止めくださいミリアム様!
部屋が吹き飛びます!」
サナが止めにかかる。
「そ、そうか。
なら、ミリアム様は本気を出さないで戦ってください。
いいですね、殺したら王であろうと失格ですから」
そう言いメルクは部屋を出た。
「えっとミリアム様先程言ったのは本当なんですか?」
サナが聞いてきた。
「え?さっきの事って?」
私は聞き返す。
「その、本気だしたら人一人殺せるって」
サナが言う。
「ふふふ、本当だよ。
学園に居たときにね、一度だけ本気を出したことがあるのそしたらさどうなったと思う?」
「もしかして学園が吹き飛んだとか?」
「そう、木っ端微塵になっちゃったんだよね。
それで、退学になっちゃってねそれであのアルプン村でお母さんと一緒に静かに暮らしていたの」
私はサナに向かって聞く。
「どんな魔法で木っ端微塵になったんですか?」
サナが聞く。
「えっとね、フレアバーストって言う魔法なんだよね。
周囲を爆発をさせる魔法でかなり便利なんだ」
するとサナは驚いた様子。
「フレアバーストって禁忌の魔法ですよね?」
サナが言う。
「うん、そうだよ。
禁忌本に載せられている魔法だよ、私の家にはそう言う魔法の本が沢山置いてあるからね。
魔法に関しては私の右に出るものは居ないと思うよ」
私はサナに向かって答える。
「え?てことは剣術はダメダメと言うことですか?」
サナが聞く。
「そうなんだよね、剣術はまだしたことがないんだよね。
スラッシュ!とか言って魔物を斬り殺して見たいけど。
剣すら持ったことないから」
私はそう答える。
「ふふ、じゃあ私が剣術で戦ったらミリアム様に勝てるでしょうか?」
サナが聞く。
「それはどうかな〜」
私はそうはぐらかす。