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第三話 メイド


 私達は王城の前まで来た。


 すると二人の門番が立っていた。



 「おお!メルク様、・・・そちらの方は?」

 門番がこちらの方を見る。



 「王になるミリアムと言う者だ」


 「ミリアムと申します、よろしくお願いします」

 私はペコリと頭を下げる。



 「そうでしたか!これは失礼いたしました!

 どうぞお通りください」

 門番は扉を開ける。



 「じゃあ行こうかミリアム」

 私はメルクに連れられ城の中へと入る。



 城の中は黒い壁紙で暗い感じがするが黒の国なら黒で統一されていないほうがおかしい。


 中には魔物や人間たちが忙しそうにしていた。

 私が通るとこちらを見る者達。



 不思議そうに見る者も居た。



 そして王の間へとたどり着いた。

 扉を開けると奥に椅子が置いてあった。



 「あそこが王が座る場所だ、つまり君だよ」

 メルクが言う。



 「・・・・仲良く出来るでしょうか?」

 私は不安そうな声で言う。




 「出来るさ、気持ちを強く持たないと何をされるか分からない。

 我も王を守るがすべてを守れるわけじゃない」

 メルクは言う。



 「分かりました」

 私は奥へと進み椅子へと座る。


 ・・・・落ち着く、それになんでだろう。

 頭が冴えるような・・・気のせいかな。



 私は部屋へと案内される。



 「ここが王の部屋だ。

 メイドが居るから何かあるなら聞いてください。

 では、我はこれで」

 そう言い私を残してメルクは部屋を出た。



 入り口で立っているメイド。

 こちらをチラッと見てくる。



 「あ、あの」

 私はメイドに声をかける。



 「はい、何でしょうかミリアム様」

 メイドが聞いてくる。



 「あの、お名前は」

 私が聞く。



 「名前がまだでしたね、私はサナ・クルラ。

 貴方様のメイドでございます」

 サナは私に向かって言った。



 「じゃあサナ、お願いがあるの。

 そんなかしこまらないで」

 私はサナに向かって言う。



 しかし、



 「いえ私は王のメイド、タメ口など言語道断。

 もし、私がタメ口を言ってしまったら斬り殺してください。

 私が王と仲良く話すなど私のプライドが許しません」

 サナはそう答える。



 ・・・・。


 「分かった、サナ。

 じゃあこのお城を案内してくれる?王の間や入口は教えてもらったけど他の場所はまだなんだ」

 私はそう答える。



 「分かりました、では私が案内します」

 サナはそう答え扉を開ける。



 王って寂しいんだ・・・・・私は・・・・。



私は至る所を案内してもらった。

 お風呂場や食堂、訓練場?と言う場所にも案内してもらった。


 そして私達は部屋へと戻る。


 サナは定位置で立っているだけ。


 こんなのおかしいよ、サナが辛いはず、話さない限り動けずにその場所で待つなんて!


 

 「サナ!」

 私はサナの名を呼ぶ。



 「どうされましたかミリアム様」

 サナはそう答える。


 「これは王の命令よ!今すぐ私と遊びましょ」


 ?!

 サナは驚く。


 「遊ぶ?!ミリアム様何を言っているんですか!

  貴方はゆっくりとベッドでくつろぎください」

 サナは言う。




 「うるさい!これは王の命令なの!従わなければ即処刑よ!

 首切りよ!いいの?」

 私はサナに向かって言う。



 「わ、分かりました。 

 で、では何で遊びますか」

 サナが渋々聞いてきた。



 「嘘よ、私の横で寝てくれる?」

 私はサナに向かって言う。



 「え、でも」

 サナは不安そうな顔で聞いてくる。



 「ほら、部屋では関係ないの!さ、横になろ〜!」

 

 「ちょ!ミリアム様」

 私はサナの手を掴みベッドに横になる。



 「は、はずかしい!こんな事産まれて初めて」

 サナは言う。


 「そう、早く寝ましょ」

 私はサナに抱きつく。



 「ミリアム様の命令なら」

 私とサナはベッドの中で眠りについた。





 それを見るものが。


 「ちっ、これが王だと?ふざけるなよ」




 

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