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村人から黒の国の王になっちゃった、ど、どうしよう  作者: 花冠椛
王女、覚悟を決める編
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第三十五話 王女として出来る事は


 私は眠い体をなんとか動かし鍛冶屋へと向かった。

 

 鍛冶屋に着くと、ジャガルさんが店の準備をしていた。


 「お!?王女様か、その様子だと手に入れたみたいだがお疲れのようだな。

 中に入れ、ティーしかないが構わんか?」

 ジャガルが私に向かって言う。



 「いいですよ〜、ふわぁ〜」

 私は大きなあくびをして中へと入る。



 椅子に座りティーを少し飲む。

 そして眠そうな目をなんとか開け、小瓶をテーブルに置く。



 「まさか、本当に取ってくるとは気に入ったぜ王女様よ。

 普通なら、諦めてると思ったが・・・」

 


 「私は、黒の国の王女なの〜、だから、その〜武器の強化を〜ZZZ」

私は疲れのあまり眠ってしまった。



 寝たか、いいだろう王女様よ。

 起きた頃には武器の強化は終わらせておいてやる。

 しっかり休め、期待してる。

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・。



 その頃お城では。


 「王女様が遅いですね、何をされているんでしょう。

 探してきます!」

 メシアがサナに向かって言う。


 「待って!・・・またころっと返ってくるわ。

 そこまで気にしなくてもいいわよ」

 サナはメシアに向かって言う。



 「でも!もし、王女様に何かあれば!私達は処刑ですよ!

 王女に仕える私達が動かなくてどうするんです!」

 メシアはサナに向かって言う。



 「ミリアム王女様がそこら辺のごろつきにやられると思う?」

 サナがメシアに聞く。



 「・・・・でも・・・・心配なんです」

 メシアはポツリと言う。


  


 「気持ちは分かるわ、だけどきっと何か依頼だったり民の為に動いてるのよ。

 帰ってきたら聞いてみましょ?だから、私達は部屋の掃除をしましょ?」

 サナはメシアに向かって優しく言う。



 「分かりました」

 メシアとサナは王の部屋を掃除するのだった。




 ・・・・・・・・・・・・・・

 鍛冶屋


 

 「は!?」

 私は目を覚ます。

 

 布がかけられていた。

 ジャガルさんがかけてくれたのか。


 何やら奥で叩く音が聞こえる。


 私は冷めたティーを飲み干し音の方へと歩く。



 「・・・・起きたみたいだな」

 私に気づいたのかジャガルさんが金づちを置き立ち上がる。


  

 「ええ、少し寝てしまったわ。

 あと、布かけてくれてありがとう」

 私はジャガルさんに向かって言う。



 「気にするな、王女に風邪を引かせたなんて知れ渡ったたら、俺の仕事は終わりだからよ」

 そう言いジャガルさんはブラックエンドを私に渡す。


 「強化してくれたの?」

 私はジャガルさんに尋ねる。



 「ああ、集めてくれたお礼だ。

 それとおまけでイカヅチの剣も強化しといた、麻痺効果が付いたらしい。

 気になったら、外の魔物でも戦って試すといい」

 そう答え近くの椅子に座るジャガル。



 「ありがとうジャガルさん、明日は戦いなの。

 勝てると思う?」

 私はジャガルに尋ねる。



 「戦い?戦争でもするのか?」

 ジャガルが言う。



 「いや、この黒の国に攻めてきている隣の国の厄介者と戦うの」

 私はジャガルに向かって言う。



 「勝てるんじゃないか?俺が鍛えた剣や杖だ。

 負けねぇよ、誰にも」

 ジャガルはそう答える。



 「そうだよね、・・・・・ねぇ、困っている人とか居ないかな?」

 私はジャガルに聞く。



 「困っている人?

 それならギルドに行けばそう言う依頼が沢山あるんじゃないか?

 だが、お前は王女様だ、国の王が動くなんてギルドが許さないんじゃないか?

 冒険者にやらせると思うぞ?」

 ジャガルは言う。



 「そう・・でも・・私は・・・・民の為にやれることをしたいの。

 困っている人が居たら助けたい、私は王女だけど一人の人間よ。

 民と変わらないわ、違うとすれば位くらいかしら?」

 私はジャガルに言った。



 「ふん、お人好しな王女様だこと。

 まぁ、なんとかなるんじゃないのか?俺は知らんけど。

 さ、お城に戻ったらどうだ?城内の人間が心配してるかもだぜ?」

 そう答えジャガルは店を開ける準備をする。



 「分かったお城に戻るね。

 また、武器を強化したくなったら来るから」

 私はジャガルに言い鍛冶屋から出た。



 「また来い・・・ミリアム王女様」

 ジャガルはそうつぶやくのだった。



 私はお城へと戻る。


 部屋に入るとメシアが泣き顔で私に抱きついて来た。

 よほど心配していたのだろう。


 サナは相変わらずそこまで心配していない様子だった、いつものように何処かをぶらぶらしてるんじゃないかと思っていましたって言ってたし。



 「それで、今日はどこに行くんですか?」

 サナが聞いてきた。



 「ギルドに行こうかなって、だめかな?」

 私はサナに向かって言う。



 「構いませんよ、お城の事は私が引き受けますので。

 昨日は魔物と戦っていたとは・・・・王女様も意外と戦いが好きなんですね?」

 サナは私に向かって言う。



 「戦いは・・・・好きじゃないよ」

 私はサナにポツリと言う。



 「申し訳ございません王女様、変なことを言って」

 サナは謝る。



 「いいの気にしないで。

 でも、私はあまり戦いは好きになれない・・・・お父さんの事もあるし」

 私は言う。


 「王女様のお父様は今はどちらに?」

 サナが私に向かって聞く。



 「もう、この世にいないよ・・・処刑されたの。

 何も悪いことしてないのに」


 ?!

 

 「王女様!それは本当なんですか?!」

 メシアとサナが同時に言う。



 「アルプンの王が罪を私のお父さんになすりつけ・・・・私のお父さんはそのまま・・・・私はあのアルプン王が憎いの。

 殺してやりたいって思ったときもあるのよ・・・短剣で滅多刺しにして心臓をえぐり取ってやろうとも思ったわ」

 私は二人に向かって言う。




 「王女様」 



 「ごめんねこんな話しちゃって・・・・、さぁ切り替えて行こう。

 私は、このあとギルドに行くからサナとメシアもゆっくりしてて」

 私はそう言い部屋から出ようとしたとき。


 ?!

 メシアに後ろから抱きつかれる。



 「王女様、もしも辛いことがあれば私やサナさんに言ってください。

 小さなことでもいいんで」

 メシアは泣きそうな声で言う。



 「・・・・ありがとメシア」

 私はそう言い部屋を出るのだった。


 私の目から涙がこぼれ落ちた。




  

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