第十四話 ポイズンマウンテン
その後椅子に座りながら退屈にしていたら、
「ミリアム様、ずっと座っているのも何だし私と少し歩いてもらえませんか?」
歩いて?散歩ってことかな?
「分かったいいよ、大臣ここは任せました」
私は大臣に向かっていいサナと共に城を出た。
ふわぁ〜、ずっと座っていたから眠くなってきたかも。
「ミリアム様、ギルドって知ってます?」
サナが尋ねてきた。
「知ってるよ、冒険者ギルドそこでは色んなクエストや依頼を受注したり、パーティを結成したり色んなことができる場所でしょ」
私はそう答える。
「実は、私の妹が冒険者でして結構強くなんと冒険者ランクAランクなんです」
確かランクはSより上はあったけどSSだっけ?でも見たことないな。
「Aランクってことはドラゴンとかも余裕で倒したりしてるってこと?」
私がサナに聞く。
「最近はブラックドラゴンを倒したって言っていましたよ、ブラックドラゴンは数あるドラゴンの中でもかなりの強さ、それを倒す妹は最強ですよ」
サナは嬉しそうに答える。
「それで、散歩だけじゃないよね」
私がそう言うとサナは立ち止まり
「実は、ある依頼を妹が受けたんですけどまだ帰って来なくて。
その依頼のランクはAランクなんですけど、内容は光る鉱石3つなんですけど」
「それならまだ見つかってないから探しているんじゃない?」
私はそう答えると
「その、一ヶ月も帰ってきてないんです」
?!一ヶ月?!
普通採掘クエストでそこまでかかるはずがない。
ましてやAランクの妹さんだ、低ランクの時から採掘や採取のクエストは沢山あるし知っているはず。
「それは心配だね、どこの鉱山なの?」
「それがポイズンマウンテンなんです」
ポ、ポイズンマウンテン!?
「それって確か毒霧に包まれている山で毒消しを持っていても入っていいのは一日程」
「それで、もしかして妹はもう既に毒で」
サナは膝から崩れ落ちた。
・・・・。
「行こうサナ、妹さんをそこに放置するわけにはいかない、戻ってきてもらわないと、ね?」
私はそう答え近くで毒消しを沢山買ってきた。
「捕まって」
私はフライを使い空を飛びポイズンマウンテンへと向かった。
その頃
ポイズンマウンテン鉱山内部
「くっ!何で中々見つからないの?!こんなに探しているのに」
サナの妹がピッケルで壁を破壊していた。
「落ち着けよアメルア、そんなに闇雲に掘ったところで出てこないぞ」
仲間の男が言う。
「だって!もう一ヶ月以上探しているんだよ!もうクタクタだよ」
アメルアは地面にへにゃりと座り込む。
「毒消しももう数十個しかない、いずれこの場所も毒霧が入ってくる。
諦めるのも手だ」
男は言う。
「ダンテはさいいの?報酬金もたんまりもらえるんだよ、こんな石ころ見つけるだけでいいんだよ、最高じゃん」
アメルアの目は光を失っていた、正気じゃなくなっている。
「金に目をくらまれると痛い目を見るぞ」
「うるさい!金が全てなの!金さえあれば、男だって思いのまま、体を少し見せればホイホイ着いてくる、間抜けな猿じゃん」
アメルアはそう答える。
「お前、一度鉱山から出たほうがいい、おかしいぞ」
ダンテはそう答える。
「は?何言ってるの?見つかるまで出るわけ無いじゃん!
早く手伝いなよ!猿が!」
アメルアは苛立ちを隠せずピッケルで壁を破壊する。
誰か頼む、アメルアを正気に戻せる誰か。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「よし!着いた、ここがポイズンマウンテンね、確かに近くの川は紫色だったね。
毒が溢れすぎね」
「行きましょう、苦しかったら毒消しを使いながら行きましょう」
サナはそう答え私達はポイズンマウンテンを登るのだった。
ひぇ~山を登るなんて村で一度あったか無いかくらいだよ。
何で王女の私が山なんか登っているの。
そう思いながら登り詰めること30分ようやく鉱山の入り口にたどり着いた。
「ここに妹さんが居るんだよね」
「うん、生きていてアメルア」
私達は中へと入るのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「おらよ!」
カン!
うん?
アメルアは何かを見つける。
「あ、あった!光る鉱石!これで3つ!」
アメルアは嬉しそうにアイテムボックスにしまった。
「行くぞアメルア、嫌な感じがする」
ダンテはそう答えアメルアの手を引く。
「ちょ、そんなに急ぐ必要なくない?毒消しだってまだこんなにあるんだよ?
余裕だって」
アメルアは笑顔で言う。
その時!
グギャアアア!!!
?!
二人の目の前に大きな蜘蛛が現れた。
「こ、こいつは!ポイズンスパイダー!!」
ポイズンスパイダー、強力な毒針を持っている蜘蛛の魔物。
洞窟などで生息している。
シャ!
「しまっ!?」
ダンテは蜘蛛の糸で拘束される。
「ちょ!何やってるのよ!ファイアソード!!はああ!!」
アメルアは炎を剣に宿し斬りかかる。
しかし、
ガキン!
へ?弾かれ・・・
ズブ!
アメルアの体に何かが刺さる音。
アメルアは自分の体を見た。
?!
そこには毒針が私の体に突き刺さっていたのだ。
「あ、ああ!!ぐっ!」
アメルアは毒針を抜く。
「ファイアボール!!!」
アメルアはファイアボールを投げつけるがポイズンスパイダーは素早い動きで攻撃を避ける。
うぐっ!毒が速い!
「毒消しを使わないと!」
アメルアはアイテムボックスを開けようとしたとき!
「避けろ!アメルア!」
シャ!!!
え?
ポイズンスパイダーの糸がアメルアを拘束した。
う、動けない!
そ、それに毒が・・・いや・しに・・たくな・い。
お姉・ちゃ・・ん。
ポイズンスパイダーがアメルアにトドメを刺そうとしたとき!
「ドラゴンファイア!!!」
!?
突然とてつもない炎魔法がポイズンスパイダーを直撃し吹き飛ばした。
な、・・・にが。
アメルアは目を凝らす。
「ねぇ、サナ!この子がアメルアちゃん?」
私がサナに向かって聞く。
「ええ!そうです!」
サナは言う。
「毒が酷いわね、毒消しを使うわ。
そして血が出てるわね、スーパーヒール!!!」
私は蜘蛛の糸を破りアメルアに毒消しと回復魔法を唱える。
「う、うぅ。
貴方は?」
涙するアメルアが私に尋ね手きた。
「私は黒の国の王女又は王のミリアム・ムレンよ。
貴方のお姉ちゃんが心配してたからここまで来たのよ」
私はそう答えるとポロポロと涙を流すアメルア。
お姉ちゃん。
「こっちの男性も大丈夫です!」
?!
「ミリアム様!魔物がこちらに」
サナが言う。
「ここは鉱山の中一本道ならこの技が有効ね。
ウォータースプラッシュ!!!」
私は手から大量の水魔法を唱えポイズンスパイダーを攻撃する。
グギャアアア!!!
驚くポイズンスパイダー、
今しかない!
私はポイズンスパイダーに向かって飛び上がり
「チェスト!!!」
剣で真っ二つにする。
よっと。これでこの魔物も終わりね。
私はサナの方へと戻る。
「あ、あんたらありがとな、あんたらが居なかったら俺たちは死んでいた」
ダンテは頭を下げる。
「あんたらじゃありません、この人は黒の国の王女なのですよ」
サナが言うと驚くダンテ。
「お、王女様なのですか!そ、申し訳ありません軽い言葉を使ってしまって」
ダンテが頭を下げる。
「別に気にしてないしそっちのほうが話しやすいから言葉は気にしないで」
私はそう答える。
「お姉ちゃん」
アメルアがサナの方を向く。
サナは静かにアメルアに近づき
パチン!!!
?!
サナがアメルアを平手打ちした。
「ど、どれだけ心配だと思っているんですか!」
サナは泣きながらアメルアに抱きつく。
「お、お姉ちゃん〜」
アメルアも泣きながら抱きしめる。
「王女様、ポイズンスパイダーを倒していただきありがとうございます。
報酬金も貴方に渡します」
ダンテは言う。
「いいよ、私は王女だからいくらでもお金はあるから。
それよりも、このクエストは採掘だよね。
一ヶ月もかかるの?」
私がダンテに向かって聞く。
「元々ここは毒が多く中々前に進めなかったんだ。
色々と浄化魔法を唱えて安全にしてから採掘していたからなそれでかなり時間がかかったのさ」
ダンテはそう答える。




