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日本のあけぼの  作者: ガガン
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縄文時代の環境変化

 縄文時代はおよそ16,000年前から10,000年以上続いた時代で、土器や道具の変遷によって語られることが多いが、さまざまな環境の変化が起こった時代でもあった。


 縄文時代が始まる前の旧石器時代は最後の氷河期である更新世で、年間の平均気温が現在よりも7〜8度も低かったとされている。地球は氷床に覆われ、海面の高さは今よりも100メートル近く下にあった。この頃はまだ日本列島は大陸と地続きであったと思われる。


 氷河期が終わった10,000年前ごろから、地球の気温が上昇し始め、自然環境が大きく変わり始めた。縄文時代早期から前期ごろ(約9,000〜6,000年前)は、もっとも気温が高く、地球が温暖化していた時期であった。

 日本列島では海面が上昇し、陸地の中まで海が入りこむ縄文海進が起こった。温暖化したことによって食料となる動物や植物が豊富な森が作られ、近づいた海では魚や貝が入手しやすくなった。このような環境の変化により日本列島で養える人口も増え、最大で約250,000人まで人口は増加していた。


 しかし、縄文時代後期(約4,000〜3,000年前)になると再び寒くなり始め、寒冷化した日本列島では海面が下がり海が遠くなった。森の様子も変化していったため、暮し方や食べ物も変化せざるを得ず、貝塚を作っていた大きな集落も少なくなっていき、人口も約80,000人まで減少してしまった。


 このように数千年おきに寒冷化から温暖化、また寒冷化へと環境が変化していく中で、縄文人は生活していた。縄文時代は、自然環境との深い繋がりがあり、多様な姿を持った時代であった。

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