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閑話 チャラ冒険者の微笑

めっちゃ短いです。申し訳ない。

ただ、ちょっとでも笑って頂けたら……と思う閑話です。


マディラ視点です。


誤字報告ありがとうございます!

 今日の夜から作戦を開始する。


 そうジュノから聞いて、アイちゃんと飯屋でご飯を食べている。


 うん。準備とかあると思うじゃん?そんなのとっくに終わっているんだよねー。

 いつでも突撃できるように出来る限り早く準備しておくなんて基本だよー。


 アイちゃんの準備は鬼気迫る勢いだった。遠くから見ていたけれど、そこでそんなに気合入れてどうするの?って感じだった。誰もツッコミを入れることが出来なかったね!気迫に押されて。


 そんなわけで、突入時間も決まったしゆっくりしているってわけ。


 あの方から連絡が来て、どうやら帝国側の獣人の姉妹が紛れ込んでいる、作戦開始と同時に暴れる予定だと聞いた。

 獣人の姉妹とか……僕にとっては因縁の相手と言っても良いよね?ネコの獣人姉妹に、仕事を邪魔された恨みが未だに残っているからね。

 なので、その獣人姉妹については、僕に任せてもらう事になった。八つ当たり?はっはっはー。


 僕はちゃんと確認しに行ったんだよー。獣人の姉妹は、間違いなくあのネコの獣人姉妹だったよ。


 名前なんだっけ?マター?タビー?まぁなんでも良いね!たとえ命令だったとはいえ、僕の邪魔したんだから、ちゃんとお仕置きしないとね!



 姉妹についても、話は聞いている。歳の離れた弟たちを人質に、きつい仕事ばかりをさせられているらしい。


 ……まぁちょっと可哀想だとは思うよ?

 でも、冒険者として、命をかけて戦っているところを邪魔するのはダメでしょ。たとえ命令だとしても、それって下手したら殺すことと変わらないからね。


 なのでお仕置きする!絶対する!



 正面に座るアイちゃんが小さく咳払いをした。


 「マディラ、その含み笑いはちょっと怖いぞ。」

 「えー?アイちゃんがそれ言うー?アイちゃんの行動も随分変だからねー。」


 今回の作戦では血を流さないクーデターにしたい、と言われている。

 なので、アイちゃんは……棍棒を買っていた。


 いつも持っている大剣と同じ大きさの……棍棒。しかもなんか、トゲトゲしたコブみたいなのがあっちこっちに付いている。それで殴ったら普通に血出るんじゃない?


 うん……。それでチカちゃんに会いに行くの?大丈夫?チカちゃんがどんな顔するか、ある意味楽しみになったけどさー。


 心配になったんだけれど、アイちゃんはとても真剣だ。何言っても聞かなかった。


 それもこれも、あの方からの連絡がいけないと思うんだよねー。

 そのせいでアイちゃんは、こんなに動揺をしているんだと思う。歩いたりとかの動きには出てないんだけどねー。



 チカちゃんを眠りの魔法から起こすのに必要な鍵が、口付けだ、なんてねー。



 「アイちゃん、マジで落ち着いてね。」

 「俺はこの帝都に来てからずっと落ち着いているだろう?」

 「いや……うーん。」


 自分でもわかっていないんだろうか……?大丈夫かなぁ……。


 僕が暴れたいんだけれど、たぶんきっとアイちゃんが荒ぶるんだろうなぁ……。言っても聞かないし、諦めよう。獣人姉妹だけシバければいっか。




 そうして、夜は更けていった。


 

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