学年主任と愉快なヤクザーズ
「おらぁ!!!」
でっぷりと肥ってる強気なジジイをまずは一匹ワンキル。
後ろからきた痩せっぽのジジイを床に叩きつけた。
「おい、誰も勝てねぇのか?あぁ?」
ゴロゴロと転がる図体だけのジジイを前に言った。
「威勢がいいのは口だけかよ、ダボが」
「いやぁ、何時見ても喧嘩強ぇーな~」
都川先生がニタニタ笑いながら言った。
「そうだな~」
鶴尾先生が相づちを打つ。
(博刻先生は不良中の不良だったて聞くけど、予想以上に怖いぃいい!)
俺はただ青ざめていた。谷切は月見先生の隣でお菓子を一緒に食べだす次第だ。
「お、これおいしい」
「羊羹素材テイストだってさ~和食好きウケ狙いか~やるな~いなばっちゃんフーズは~。あ、お茶をど~ぞ」
「ありがとう」
和気藹々・・・そんな言葉が似合うと思った。本当はこの騒動を止めなくちゃいけないのに!
「あの~ぅ、これ、本当に止めなくていいんですか?」
青くなったまま鶴尾先生を見る。
いつから手に持っていた、缶ジュースを飲みながら観戦してる。
「まぁ普通なら止めるのが責務だな」
「なら、止めなくk」
だが、鶴尾先生は俺の言葉を遮って言った。
「普通ならの話だ」
「普通ならの話?」
「なんせ貝木の不良組っつったら四人有名だからな」
缶を持ったまま理緒を指差す。
「理緒は高校時代から今まで負け知らずの喧嘩屋。その基盤をつくっちまったのが今居ないのが残念だがな。アイツを止めたいのなら月見とそいつくらい」
「なら、つk・・・」
「めんどくさい」
(即答・・・)
ガックリと肩を落とした。
「売られた喧嘩は必ず買うね。次に博刻。高校から一緒にいるけど誰も止めれないな。なんせ、止めにいこうとした奴が1秒で逃げ出すからな。俺と都川と博刻で百人くらいに囲まれたときその半分が病院送りだったぞ」
(うわ・・・)
「で、博刻と理緒のもと担当。国木先生」
「おらぁ!!!」
二・三年生の教師をいとも簡単に投げ飛ばす国木先生。
「根っからの不良で手がつけられない」
(なんとなく頷けるのは、なんでだ・・・)
また、一人のオヤジ先生を教師山に投げ捨てる。
「あれ、でも一人足りませんよね?」
「あ~それなんだが・・・」
言葉を濁す鶴尾先生。すると国木先生いや博刻先生と理緒先生の声が重なる。
「「「月見、手伝え!!!」」」
ハムスターのようにお菓子を頬張る月見先生。
ゴクンと飲み干し
「やで~す」
(軽っ!)
ずるっとこけた自分がいた。
「四人目ってまさか・・・・・」
都川先生が言った。
「月見先生さ」