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女になった親友と異世界ダンジョン攻略  作者: りょうりちょー
第2章 王都からの冒険者生活
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魔法を習得する

フォースは武器へ付与するタイプの攻撃力アップの魔法、バーサクは一時的な筋力上昇の魔法だったと思ったけど。


「修司君の場合、たぶん魔術として覚えても、魔法化しそうだけどね」


俺の持つ魔法のハードスキンやアヴォイドは元々同じスキル名の魔術だったんだけど、月に居た時に魔法と変質しちゃってたわけだ。どうもバフ系の魔術は俺の中で魔法として発動されるようだ。


でもこれはバフに関しては魔術よりも魔法のほうが魔力効率が良いし、良いことではあるんだけどね。魔術は効果時間短いので連続使用による擬似魔法化させるように有紀は使ってるけど、これは魔力がガッツリあるから出来る芸当とも言える。


「ああ、なるほど。攻撃力を高めるわけだね」


「防御に力を入れてるのは知ってるけども、そろそろ攻撃面ももっと見たほうが良いんじゃないかな?」


「確かに…」


有紀が頷く。俺も頷く。


シカは確かに低ランク冒険者向けではないらしいけど、絶対ではない。他のモンスターでもそうだけど、相性や作戦を利用すれば仕留める事は可能だったりする。


が、それはあくまでも「仕留める力があれば」という話になる。防御力1000のモンスターを相手に攻撃力1の冒険者がどれだけ策を張り巡らせてもダメージが通らなければそもそも意味が無いわけで…。


低ランク冒険者が難敵を倒すと言うことはあっても、高ランク冒険者が弱いモンスターにやられると言うことはない。苦戦はすることはあっても結局の所、彼ら高ランク冒険者には即倒れることがない防御力や一発で倒すだけの攻撃力があるからだ。


俺はスキルを活用して防御向けの動きは出来るようになってきてるわけだけど、攻撃に関しては烈炎の剣以外は微妙でしかも消耗がひどくて連戦は無理だ。詰まるところ攻撃力の不足は実感していたりする。


明日にはアリアの作成した武器が手に入るし、今日見た感じでは今まで使っていたものよりもずっと切れ味は良いし、重さもちょうど良い。というか魔石を混ぜた分耐久力落ちてるとか言ってたけど、そうは思えない。むしろ今までの量産武器に比べればずっと強靭な武器だと思うんだけどなあ。


まあ、だから明日には攻撃力のアップは見込めるわけだけど、それ以外に俺自身の強化も出来るならしておきたい。


「修司君はどの魔術がいいかな?」


フォースはハードスキンの攻撃版だと思えば良い。武器に付与…盾も行けるのかな?そこは分からないけど、魔力消費は微々たるものだ。一方でバーサクは筋力の大幅な上昇させる代わりにがんがん魔力を消耗する。


「うーん…」


俺が考えてしまうのはバーサクは短期決戦用の魔術だとして、烈炎の剣も同様に短期決戦用のテクニカなわけだけど、どちらも大量に魔力を消費する。


今の俺は烈炎の剣だけで魔力切れ起こしてるわけだから、そこにバーサクを使用したら烈炎の剣の威力を出すのに十分な魔力が確保できないと思われる。


「フォース…かなあ?」


「ボクもそのほうが良いと思う」


有紀も同じ事を考えてたんだろう。長期戦が行える事がダンジョンでは大切なので、一度の戦闘毎に魔力切れ起こして休憩してたらダンジョンの探索も出来ないし、そもそもゆっくり休めるとは限らない。


「バーサクは奥の手としては優秀だと思うけど、常用できないのが痛いんだよね」


「そう、だから俺としては長期戦を考えてフォースを覚えたいな」


「なるほどね、オッケー」


「あ!ちょっと、覚えるならボクがやるけど」


「いやいや、私が提案したんだから私がやる」


「いやいや」


「いやいや」


何してんだこの2人。


結局、エミリーが俺に習得させてくれることになったんだけども。


「ふふふ…じゃあ、いくね」


エミリーが俺に近づいてくる。ワザとだろうけど艶かしく俺の手に触れる。


「ひゃい!」


ワザとだと分かってても覚悟決める前に触れられると反応しちゃうよね。しちゃわない?


ニヤリと笑いながら額同士を合わせ…いや、近いって!


「近くない!?」


有紀が声を上げる。めっちゃ息がかかる距離だった…というか、かかったんだけどね。良い匂いだった。


ここで怖いのは俺のチキンハートに対して、エミリーは遊んでるような感じではあるんだけど、彼女の場合は「エロいトラブルが合っても良い」という考えがある。いや、むしろそれを望んでる感じすらする。


まあそれが分かってるからエミリーの事を有紀は警戒するわけだけども。俺としてはまあ多少はね?


男が主人公のハーレムマンガに良くあるようなサービスシーンとか興奮する訳で、俺から…という事は無いにしても何かの拍子で触っちゃうとか…そんなのは期待しちゃうよね。エミリーは特にガードする気もないし、ある意味チャンスなんじゃないか。


とか考えてたら「真面目にやってよね」と有紀が俺にも怒ってる…。いや、なんでだよ!


「鼻の下伸びてるし…」


うん、めっちゃ顔に出てたらしい。


「じゃあ、やろうか、修司君」


改めてコツンと額同士くっつける。両手、そして額…俺とエミリーが接しているのがその3部位だ。


魔術は基本的に書物や師匠の教えを受けて更に勉強して実践するという過程を踏むのに対し、俺の場合は

繋がった手から魔力の流れを覚え、額経由で魔術の構築式を強引に覚えさせるわけだ。


あ、来た…魔力が…


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