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悲劇

「終わったな…」

血のついた刀を肩に担ぎながらつぶやく冬将軍。


「あなたしっかりして! あなたっ!!」

自分の夫である竜人を必死に呼びかけながら揺さぶるが


「その者はもう死んでおるぞ」


「そんな……」

がっくりと肩を落とす女。


「安心せいすぐにおまえもすぐにあの世におくってやろう。」

そう言い冬将軍は刀を振り上げる。


「待って……」


「ん?」


「この子は……この子だけは助けてください」

赤ん坊を見せながら懇願する女。


「……よかろう。その赤ん坊だけは助けてやろう」

冬将軍女は赤ん坊を女から取り上げる…………


と同時に女は刀で貫かれ倒れこんでしまう。

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