第9話 五歳ステータス御披露目
五歳の誕生日をついに迎えました。公開処刑の日。もといステータスの御披露目会です。
魔力をさぼる事なく鍛えた結果が
HP78000
MP5490000
属性 無 聖
称号 クロノア公国の三男 絶対者 絶望を与える者
変な称号が増えました。もうどうしたらいいんでしょうね。ホント逃げ出したい。逃げても生きていけるでしょ。
けど自分は家族を信じてるっす。きっと笑顔で受け入れてくれるって信じてるっす。言葉使いが明らかにおかしいけど全然動揺なんてしてないんだからね。
★★★★★★★★★
教会の偉いかたからありがたいお言葉をいただいた後教会の鑑定石の前に立って唱えます。
「ステータスオープン」
この場所にいるのは、国王で父親のゲーリック、母親のリリィ、宰相ラクトニア、軍務卿ブルーシュ 筆頭魔導師クルエラだ。
王族の力は非常に強い為必要最小限の人間にしか公開されない。国家安全に関わることらしい。
そんなお偉方の前についにステータスがオープンに、、、その瞬間
バァーーーン!!!!!
鑑定石が大音響とともに粉々に
立会人全員の顔が凍りつく。
しばらくして宰相ラクトニアが
「測定不能、魔力100万以上。鑑定石の砕け方からすると200万以上もありえますな。憎き王国を滅するチャンスが巡ってきましたな。王よ。ご決断を」
なんか物騒なことを言い出した〜?!!!
ラクトニア宰相は王国を追放された末裔なので王国滅亡させる悲願を代々申し送りしています。
公国としては王国を滅ぼす必要を感じていません。