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第40話 八歳〜新目標〜

離宮に来て3年が経ち八歳になった。


オーク戦の反省から殲滅魔法も覚えた。当初聖魔法には殲滅魔法はないと思われたが、レオの殲滅魔法をイメージしたら意外と簡単にできてしまった。


レオからは「世界統一目指せますよ」と太鼓判を押して貰った。目指してどうする。


混合魔法はまだできない。二つの魔法を全く同じ魔力に調節する事が難しい。MPは有り余っているから無理に覚える必要もないが。


ちなみに今の自分のステータスは


HP 224000

MP14250000

属性 聖 無

称号 クロノア公国の三男 絶対者 絶望を与える物 復讐をなす者


魔力総量が1000万を超えたので記念にMP10000の殲滅魔法魔法同士の混合魔法(成功すればMP1億相当の破壊力、消費魔力1000万)を挑戦しようとしたら。大陸が消し飛ぶかもしれないからと本気で止められた。


変な称号が増える様な気がしたが気にしない方向で。


復讐?そにそれ?!おいしいのって感じです。せいぜい責任者を呼び出して詳しく、お話を聞かせて貰うだけですよ。

まぁ話の内容しだいでは、どうなるか分かりませんけどね!


一応転移魔法はレオの協力で遂に完成してます。消費MPは100万です。距離に関係なく一律MPは100万必要になります。10m先でも、30㎞先のゴブリンの街でも後宮でもです。


転移魔法は、一度行った事のある場所しか行けない制限はありますが復讐には関係ありません。


あとまだ一人でしか転移できません。同行者不可です。


これも自分一人いれば復讐を完遂できるので関係ありません。


一応エマに聞いてみたところ


「私達にはアルフレッド様を止める権利はありません。ただ意見を言わせて頂きますと、安全にお帰りになるには時期尚早かと思います。もちろんアルフレッド様に対抗できる戦力は、どこにもありませんから公国を潰してしまいたいと言うなら、どうぞご随意に」


まぁ確かに公国を潰してしまえる力は手に入れた気がする。出来ればお話の上、和解が一番いい気がする。王様なんて正直面倒くさいだけだと思う。


エマは続ける。


「10歳になりましたら、ギルドで登録できます。治安は悪いですが、北の大砦での登録がオススメです。北の大砦のギルドだけは、管理が杜撰で偽名で登録できますから。そこで名をあげて偽名で公都にいきます」


公都でいきなり王子を名乗っても公国の過激派が刺客を送り込んでくる可能性がある。どれだけステータスが高くても心臓を刺されたり、毒などで死ぬこともあるとの事。


その点北の大砦の大物冒険者に手を掛けると、自治権を持つ北の大砦を敵にしてしまう為に迂闊に手を出せないとの事。



う〜ん。つまり北の大砦を先ずバックにつけるのか!冷静に考えれば王子の地位に拘るから面倒くさいんだよな。


もう偽名の冒険者でよくね?!そして世界を旅する!飽きたら戻るもよし、もどらぬもよし。これだけの力を持っているんだ、よほどの下手を打たないかぎり超一流の冒険者になれる。成り上がりのテンプレじゃないですか!王子様だけど。


王子の座を捨てる事をエマに伝えると、


「その方が自由気ままに生きる事ができますね。色々な柵も気にしなくて済みますから」


そして、冒険者として生きることを決めた。リリィには会いたいが後宮には跳べるし、公国の情勢が掴めるようになれば安全に会えるだろうと楽観的に考える。


レオにも伝えると、


「え〜?!転移魔法で二人で移動できるようになったら二人で公国潰しましょうよ。筆頭魔導師は私の獲物ですが他は譲りますよ」


と物騒な事を言ってくる。


「大体公国を潰してどうするんだ?新しい国でも作るのか?」


「いいですね。レオ王朝!繁栄の匂いがプンプンしますね!!」


破滅の匂いしかしないな。っていうか王様お前かよ!!!


そんな押し問答をしているとベルナルドが駆け込んで来た。


「坊ちゃん大変ですじゃ!今、畑を手伝っているゴブリンから人間の集団を発見したと報告がありました!」


「こんな辺境にか?!北の大砦から200㎞以上離れているんだぞ?公都からの刺客か?」


たしか離宮の西の大渓谷は幅50㎞南北に数百㎞に渡り存在しており、水の補給が困難。かつ大渓谷は毒を持つ魔物が多く食肉にできない。魔物の買取り価格も安すぎて冒険者には割りがあわない。その為大渓谷を越える人間はまずいないと言われている。


「それが男女20人程でみんなボロボロの格好をしているとの事です。ひょっとしたら北の大砦からからの逃亡奴隷かもしれません」


「公国に奴隷なんていたのか?」


「公国では基本的に認めていませんが、北の大砦は自治権を盾に奴隷制度があります。かなり扱いが酷いようで、双子砦にいた頃はよく保護してました」


「そうかとりあえず保護するか。レオもそれでいいか?」


「もちろん!女は我がレオ王朝のハーレム要員。男は礎として使い潰しましょう」


このバカ、まだ妄想の世界から戻ってなかったか。


レオを置いて報告のあった所へ駆け出した!






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