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第35話 レオ先生の授業 その4

本日2話目。オーク戦の前に魔法の解説です。

「それでは授業を始めます」


「お願いします。レオ先生」


毎度のこのやり取り。面倒だがやらないといじけるから仕方が無い。


「さっそくですが私は大魔導師の称号を当然の様に持ってますが、大魔導師になるための条件は、わかりますか?」


確かに具体的な物は知らない。


「わかりません」


正直に答える。どうせしばらくは自慢話だ。


「少しは考えてみてください。大ヒントです。レオ先生と言えば?」


うざい問いかけだ。レオと言えばあれだ。


「KYです!!」


すかさず答える。大正解だな。


「ちょっ、ちょっと何を言ってるんですか?!そんな大魔導師嫌でしょ。誰もなりたがりませんよ。大体私は空気読みまくりじゃないですか!もっと簡単に答えてくださいよ」


なんだ不正解か。もっと簡単に簡潔にか。難しいな。さっきも十分に簡潔だったのに……アレか?!!


「ヘタレ?」


首を軽く傾げて上目遣いで答えてみた。可愛い五歳児風に。五歳児だけど


「オイ〜〜〜!!!なに言ってるんですか?!っていうか私の事どんな風に思っているんですか?!」


なぜかお怒りになっているようだ。生徒は褒めて伸ばすべきだと思う。


「もういいです!答えは魔力が多い事、魔力の制御が優れていることです!」


ふむ、大体あってたな。いじけたら面倒だからそろそろ真面目にするか。


「先生!魔力が多いとは具体的にどのくらい必要ですか?」


「あっやっとマトモな質問が……。一般的にはMP5000以上が必要だと言われています。コントロールが非常に長けている場合はMP2000でもなれます。現実的ではないですが」


うーん。正直ショボい気がする。


「自分が多いからと言って馬鹿にしてはいけませんよ。基準となるステータスはですね……」


黒板に書き出す。


一般人 HP50〜100 MP10〜50

兵士 HP150前後 MP50前後

隊長クラス HP300〜500 MP150前後

将軍クラス HP800〜1000 MP300〜500

魔導師 HP100〜150 MP250〜800

王宮魔導師 HP150前後 MP1000〜1500

大魔導師 HP500以上 MP5000以上


ええ〜?!みんな弱すぎでしょ?!


「これが現実です」


レオが言い切る。うーん周りはチートばかりだったんだな。


「次は魔法の必要MPです」


単体魔法(戦闘魔法)

ボール MP10〜30 ダメージ30〜50

アロー MP50〜80 ダメージ100〜150

ランス MP200〜1000 ダメージ1000〜5000


戦術魔法 100m×100mの範囲に有効

MP200〜800 ダメージ100〜400


戦略魔法 1000m×1000mの範囲に有効

MP1000〜5000 ダメージ100〜500


殲滅魔法 1000m×1000mの範囲に有効

MP10000〜20000 ダメージ1000〜2000


「これが基準になります。魔力量は目安です。別にボールにMPを1000込めてもいいですし、殲滅魔法に100万のMPをつぎ込んでも構いません。基本的に魔力をつぎ込んだ分だけ強力な魔法になります」


なるほど前にランスにMPを10000ぐらい込めれたな。


「ちなみに大魔導師の条件は戦略魔法が使える事と、ランスを10本以上出す事です。MPが0になると人は気絶するのでMP2000で大魔導師になれる人はいません」


なるほど、しかしレオは以前ランスを100本だしてたよな?


「レオ先生は以前ランスを沢山だしていましたが先生の魔力では無理じゃないですか?」


「よくぞ聞いてくれました!ここからが本番です。私が混合魔法の開発者であると言う話はしましたね」


混合魔法の第一人者ではないという事は覚えている。レオのトラウマスイッチだから言わない。


「混合魔法の画期的な所は、二つの魔法を混ぜ合わせる事で魔法の威力が相乗的に上がるという事です。右手にMP200の魔法と左手にMP200の魔法を混ぜ合わせる事でMP40000相当の魔法が使えます!!」


おぅ!すごい!!そうしたらMP1000の魔法同士を掛け合わせれば1000×1000=100万か?!自分チートじゃなくなるじゃん。


「但し弱点があります。混合する二つの魔力量を同等にしなければ発動しない事。もう一つが発動した後、相当魔力の10分の1のMPが消費されます。MPが足りない場合HPが消費されます。自分の力以上の混合魔法を使用すると死にます」


え?!なにそれ怖い。


つまり

MP200×MP200=MP40000相当

魔法発動後MP4000消費 MP不足の場合HP消費


レオが使用した場合

HP800

MP6600

魔力200の魔法2つ展開

HP800

MP6200

混合魔法発動させるMP40000相当の魔法発動

HP800

MP2200

発動後MP4000消費


この場合は問題ない。


問題は

MP1000×MP1000=MP1000000相当

魔法発動後MP100000消費 MP不足の場合HP消費


レオが使用した場合


HP800

MP6600

MP1000の魔法二つ展開

HP800

MP4600

混合魔法発動 MP1000000相当の魔法発動

HP➖94600(死亡)

MP0

発動後MP100000必要だが不足。HP消費。


魔法は発動するが死ぬ。逆に言えば死ぬ覚悟があれば大魔法を撃ててしまう。MPは発動後の支払いなのだから。

かなり怖ろしい魔法だか開発したレオは実はスゴイ人かもしれない。


「レオ先生は本当はスゴイ人だったんですね!!」


心の底から感嘆の声をあげる。


「本当はの所が凄く引っかかりますが、実際スゴイと言っても混合魔法の第一人者の立場を後輩に奪われる程度ですけどね……」


自分でトラウマスイッチを押した〜!!

せっかく褒めたのに!!





混合魔法分かり難かったらすみません。

私の解説力の限界です。

とにかく自分の限界を超えたデカイ魔法を撃てるが反動に耐えられないと死ぬという所が伝われば幸いです。


死亡フラグではありません。念の為。




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