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第26話 キャンプ

「明日はみんなでおでかけしましょう!」


エマの宣言の準備を始める。


野宿用のテントに毛布。携帯食料の干し肉。飲料水などを準備していく。準備といっても無限倉庫に詰め込むだけの簡単な作業だが。


異世界転生してからの始めての旅行だ。否が応でもでもテンションがあがる。旅行というにはワイルドすぎると思わなくもないが……。


結局ワクワクして眠れなかった。エマに旅用の動きやすい服を着付けてもらう。見た目は普通の旅人の服だがミスリルが縫い込んであり魔法防御力、物理防御力ともに抜群とのこと。また心臓など急所の部分になる裏生地には土竜の皮を使い万が一に備える作りになっている。


ホーリーシールド、ホーリーアーマーが使えるようになったとはいえ、集中力が必要なため四六時中展開するわけにもいかず非常にありがたい。もちろんリリィからのプレゼントだ。


る□ぶに記載されている地図にしたがって進む。オススメの休憩場所やビューポイントなどを確認しながら進む。幸いこの100年ほどの間に地形はほとんど変わっておらず、びっくりするほど順調に野宿予定地まで到着した。


る□ぶにも川のほとり、見通しがよく魔物の接近をいち早くキャッチできるイチオシの野宿スポットとある。


日の出と共に出発しまだお昼を少しまわった所だろうか。離宮から約15㎞ほど来たところだ。急げば今日中に着きそうなペースだったが寝不足フラフラしている自分の様子をみてエマが予定通りの場所で野宿することに決定する。


後ろで尋常でないほど汗をかきゼェゼェと息を切らしているレオは見て見ぬ振りをするのが優しさだろう。


自分は木の麓に毛布を敷きお昼寝。ベルナルドとレオがテントの設営。エマが周辺の警戒にあたる。


レオが恨めしそうにこちらを見ているが気にしない。


2時間程お昼寝をしたあと川で魚釣りをする。魚がスレていないせいかバンバン釣れた。結局鮎に似た魚を50匹ほど釣れたが晩御飯の分を除いて無限倉庫に入れる。


晩御飯はさっき釣った魚を塩焼きにしたものとおにぎりだ。焚き火を囲みながらみんなで食べる。ヤバイめちゃくちゃ楽しい。レオも久しぶりの魚に舌鼓を打っている。


寝る前にここ半年で覚えた魔物からの攻撃や魔法攻撃を防ぐ聖属性の結界魔法サンクチュアリを使う。まだ一辺5mの立法でしか張れないがテントを覆うには十分だ。


不寝番はエマとベルナルドが交代でやってくれる事になった。レオは早々に睡眠体勢に入っている。


そして初の遠出は魔物にも遭遇することなく平和に一日を終えた。



翌朝


「アルフレッド様起きて下さい」


エマの声で起こされる。


「申し訳ありません。気づくのが遅れました。囲まれました」


慌ててテントをでる。


一体一体が2mはあろうかという体躯。1000体を超えるゴブリン達に囲まれていた。



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