第21話 レオの野望
今日も牛肉、明日も牛肉。
どうもアルフレッドです。先日牛を大量にゲットしたため。毎日豪華なメニューが並びます。
魚派のレオはうんざりしてるみたいです。ベルナルドは大喜びしてます。
キングバッファローの肉は非常に美味で人気があり。ギルドに持っていくと一頭あたり金貨200枚(2000万円)になるそうです。それが無限倉庫に500頭以上あります。100億円です。大金持ちですよ!もう一生安泰です!換金できればですけど。
エマに怒られた後キングバッファローをレオと一緒に後片付けに行きました。レオは最初嫌がってましたけどさすがに五歳児一人に行かせるわけにはいかないと一緒にきてくれました。自分が先頭でしたが。
現場に着いたらやっぱり大変な事になってました。レオはアイテムボックスを作成し一頭ずつ片付けようとしていたので無限倉庫に一括収納してみせたら……
「伝説は本当じゃった!!!」
とまた某風の谷のおばばモードに突入してました。
無限倉庫についてしつこく聞いて来たので魔力を100万ぐらいまとめて注ぎ込んだらできた。と正直に話したら
「伝承に初代様も無限倉庫を使っているらしい記述をみた事があります。アイテムボックスは異空間魔法としてしられています。無限倉庫は異次元につながっているのかと推測されます」
そういえばレオは無属性魔法の第一人者だったなと思いながら話を聞く。
「さらなる推測ですが物を異空間に送る事ができるアイテムボックス。その上に異次元に送る無限倉庫があります。そのさらに上に人を好きな場所に送ることができる転移魔法が存在するのではないでしょうか」
なんか凄いことになって来た。オラワクワクして来たぞ!
「つまり僕は瞬間移動ができる可能性ある?!」
そう尋ねるとレオは頷き解説を続ける。
「そもそも転移魔法の存在は秘匿されてきました。私もここに来るまで転移陣の存在は知りませんでした。転移魔法はアル君にしか使えないでしょう。だが転移陣はみんなに使える可能性があります」
なるほど、転移陣が一般にまで普及すれば生活は一変する。少なくとも都市間移動で魔物や盗賊に襲われたりする事はなくなる。レオを見直す。
「つまり転移陣を新技術として発表する事ができ、私を見下してきた奴らに一泡吹かせる事ができるのです!!」
アッやっぱりレオはレオだ。
高ランクの魔物の肉は肉体強化や魔力アップの効果があります。