第17話 アイテムボックス
「さて後片付けはどうしようかな」
目の前に先ほど倒した熊一体にウサギの惨殺死体200以上。
アイテムボックスに入るかな。アイテムボックスと唱え魔力を込めて行く。
アイテムボックスは無属性持ちの人間ならだれでも使う事はできる異空間魔法。アイテムボックスと唱え魔力を込めるだけ。しかしこの世界の住人にはすこぶる評判が悪かった。
魔力10で作れるアイテムボックスはわずか1㎤。20だと8㎤。込める魔力を倍にしていくとアイテムボックスの一辺当たりの長さが倍になる。
その上アイテムボックスを使っている間はMPの上限がその分が下がる。つまりMP1000の人間がアイテムボックスに600の魔力を使っている間は魔力は400しか使えない。
冒険者が必要とする一辺1メートルのアイテムボックスを作成するには1000以上の魔力が必要になる。一般的な人間の魔力が100未満のことを考えるととても実用できるものではない。
ただこの主人公は違った。
「とりあえず100万ぐらい込めるか」
一辺100m以上のアイテムボックスを作る。
「魔力を込めすぎたかな。アイテムボックスの大きさが把握できなくなってきた」
アイテムボックスを作成したあと、熊に手を当て収納と唱える。熊が姿を消す。無事に収納ができたようだ。
ウサギも次々と収納していく。
「収納」「収納」「収納」、、、
ウサギを30匹程収納したあと辺りを見渡してウンザリする。
「終わらないな。これじゃ帰れないぞ」
駄目元で空中に手を伸ばし唱える。
「角ウサギ一括収納!」
できてなかったら恥ずかしいなと思いつつ辺りを見渡す。ウサギの姿はどこにもなくなっていた。
「ヤバイ、便利だなこれ」
そう言ってもう一度周りを見渡す。他の魔物はいない。
「さすがに二度目はないか」
帰ろうとした時アイテムボックスに魔力をどのくらい使ったか気になりステータスを確認する。
HP82000
MP5764000(無限倉庫 使用MP 0)
属性 無 聖
称号 クロノア公国の三男 絶対者 絶望を与える者
ステータスが増えてる!!あと無限倉庫って何?!
通常アイテムボックスを使うと
HP500
MP1000
↓
HP500
MP400(アイテムボックス 使用MP600)
となります。