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第1話 異世界転生
「おんぎゃ〜〜〜〜〜!!!!」
「元気な男の子ですよ」
どうやら俺は転生したみたいだ。年配のお産婆さんが母親に俺をそっと手渡す。
「はじめましてアルフレッド。私がママよ」
金髪の髪に幼なさを残した整った顔。正直好みだが母親だ。今回は諦めよう。
巨大な胸に抱きかかえられた。
童顔に巨乳とはけしからん。親父はどうやらロリコンらしい。まぁ実際の所はわからないが。
「ついに産まれたか!!」
勢いよく扉をあけて入ってきた三十代半ばの渋いダンディなおじさん。
やはり父親はロリコンだったか。人の好みにとやかく言う気はないが。
父親をみるとこちらも整った顔をしている。少女の一人や二人余裕で引っ掛けてきそうだ。父親を睨めつけながら少しほっとしていた。この二人の子どもなら美形になりそうだと。
「愛しのリリィ。私にも抱かせておくれ」
俺をそっと抱き上げる父親。
俺を抱きかかえ顔を見た瞬間明らかに父親の顔は強張った。
俺の髪の毛は黒かったのだ。
短くてすみません。