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楽園のリベラシオ  作者: あぎつ
鉄パイプと銃弾
1/2

プロローグ

辺りを高さ五十メートル程の壁に囲まれて、外界とは完全に隔離されたその中に、その街は存在していた。

街の上空に巨大な要塞が浮遊しており、必ず街の何処かの空を遮っていた。

そんな街の中央には、雲を突き抜けて尚頂上の見えない鉄塔が摩天楼から不自然に伸びていた。

街は東西で二つの宗教集団が統治をしており、そこに住む人々は、どちらかに所属するか、そもそもどこにも所属しないで過ごしている。

統治、といっても、東西の行き来は自由で、移動の際に殺されることはなかった。

そして、この街ではありとあらゆる自由が許され、薬物乱用や殺人、ありとあらゆる犯罪の何もかもがこの街では起きていた。

さらにギャング達の薬物の密売や、抗争などにより、街は常に荒れていた。

あまりにも酷すぎる治安状態故に、探そうと思わなくても、あちこちに兵隊が歩いている。

路地裏には死体や、薬物乱用で廃人になった者たちが転がっており、その奥では怒鳴り声や叫び声も聴こえてくる。

そんなあまりにも無茶苦茶であり、

事実上何をやってもいい自由な街、人々はこの街を、楽園街、と呼んだ。

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