表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

シノニム-境界の砂時計短編集-

プロローグ

作者: あおかぜ

世界が色づき、ボクがまだここに存在していたことを思い出す。


【プロローグ】


朝が来たことを数え続けて、もう飽きてしまった。

酷く退屈で、つまらなくて、窒息しそうな時の流れ。

自分だけが置き去りになっているような感覚。 この状況を一言で表すなら、多分憂鬱。


何もかもがどうでもよくて、そろそろ窓の向こうへ飛び出してみようか、なんて考えていた。

だからその光景を見たのは本当に偶然。

興味を持ったのも偶然、なんだと思う。


けれど。


君の瞳が、そのまなざしが、脳裏に焼きついて離れない。

錆び付き、忘れかけていた"何か"を思い出しそうになる。

きっと君はいつも通り、何てことない行動をしていただけなんだろう。

けれど、だからこそ、こんなにも惹かれた。


君を中心に世界が色づく。

ああ、そうだ。

そうだった。


まだボクは、ここに"存在"している。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ