この夏の忘れ物
掲載日:2026/10/27
あなたから、ふいに渡された
その厚みから
サヨナラとは正反対の文章だと
なんとなく気づいた
真夏にふたり
歩くたび
肩で息を切った
行き交う車の群れ
これから新しい『好き』の気持ちだけ
無意識のうちに
作り出してゆく
気持ち
ふたりの前を通り過ぎてゆく
車のスピード
ゆるめたように感じられた
この先の海を
ゆっくりと
楽しむための準備をしているように
・・曖昧な気持ちはいらない
何度かココロに言い聞かせた
それは恋に慣れていない
わたしに言えることだと
知っているけど
黙って聞いてるあなたには
あとで
どのタイミングでもいいから
ほんの少し、褒めてもらいたい
ただ、それだけのこと
この夏に忘れ物
目に見えない、わたしの恋だけは
忘れないでいよう




