表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『三国志に転生したら死に戻りRPGだった件  〜寿命14年、武将ガチャで天下統一を目指す40代独身営業マン〜』  作者: ライディーンたけ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

14/20

第12話 Stage 1:組織化、守城の名手

────────────────────────

◆ 前回のあらすじ


十一日目、別動隊撃退の翌日。

父・李潤の信頼度が90に到達し、主人公・李明を完全に信頼した。


だが、徐庶の進言は、厳しかった。

「本隊は、百から二百。このままでは、勝てぬ」


そこで主人公は、戦闘で稼いだ大量の信頼度ポイント(2,150pt)を使い、

人生初の20連ガチャに挑戦。


しょぼいラインナップの中、最後の確定枠で、

Aレア武将・趙累チョウ・ルイを獲得した。

軍の組織化のスペシャリストにして、忠義の士。


さらに「弓術の心得」も獲得し、主人公自身も戦えるように。


黄巾本隊の到達まで、残り十八日。

────────────────────────





十二日目の朝。


趙累はさっそく動き出した。


「李明殿、襄陽の街を、見て回りたい」


「街を、ですか」


「うむ。

 防衛には、地形の把握が欠かせん」


俺は趙累と共に、街に出た。


趙累は、歩きながら、鋭い目で街を、観察していた。


「ふむ……李家は、街の南。

 北から来る賊に対して、いくつか、防衛線が、張れる」


「防衛線?」


「うむ。

 まず、街の入口の橋。

 ここで賊の進軍を遅らせる」


趙累が地面に、簡単な地図を描いた。


「次に、この細い路地。

 大軍は、ここを一度に通れん。

 少数で足止めができる」


「なるほど……」


「そして李家の周辺に、最終防衛線」


趙累の、説明は、明快だった。


さすが組織化の、スペシャリスト。


一週目の俺には、こんな、戦術的な、視点は、なかった。



────────────────────────

趙累 信頼度:85 → 88(+3)

────────────────────────




さらに、趙累は街の有力者に、声をかけ始めた。


「皆の衆。

 近々、黄巾の大群が、襄陽に来る」


街の人々がざわついた。


「官軍は南陽郡に出払っておる。

 頼れるのは自分たちだけだ」


「そ、そんな……」


「だが、案ずるな」


趙累が、力強く言った。


「正しく備えれば、賊など恐れるに足りん。

 儂が皆をまとめる。

 共に街を守ろう」


趙累の、堂々とした、姿に、街の人々が、少しずつ、勇気づけられていった。


「あんたに、ついていくよ」


「俺たちも、家族を、守りたい」


数十人の街の男たちが、趙累のもとに集まり始めた。


……すごい。


たった半日で、即席の自衛隊ができつつある。


「趙累殿、すごいですね」


「なに、これが、儂の仕事だ」


趙累がふっと笑った。



────────────────────────

趙累 信頼度:88 → 92(+4)

★信頼度90超え・深い絆★


[!]街の自衛組織、結成開始

 現在の参加者:約四十人

────────────────────────




昼。


俺は李家の庭で、弓の稽古を、していた。


ガチャで得た、「弓術の心得」。


そのおかげで、弓の、基本は、頭に入っている。


だが、実際に引くのは別の話だ。


「李明、肘が、下がっておる」


黄忠が横で、指導してくれた。


「こ、こうですか」


「うむ。

 もう少し肩の力を、抜け」


俺は矢を、放った。


矢は、的の端に当たった。


「お、当たった!」


「悪くない」


黄忠が頷いた。


「『弓術の心得』とやらの、おかげか。

 筋は悪くない」


「ありがとうございます」


一週目の俺は武器など、握ったことも、なかった。


でも今は、少しずつ、戦える、体に、なっている。



────────────────────────

[!]主人公、弓術スキル習熟度UP

 現在:初級(的の端に当たる程度)

────────────────────────




そんな時。


街から戻ってきた、石韜が面白い、情報を、持ってきた。


「李明殿、面白い、話を、聞いた」


「なんですか」


「襄陽の、郊外に、すごい、弓の名手がいるらしい」


「弓の名手?」


「うむ。

 元は官軍の武人だったが、今は隠遁しておる、と」


俺の頭の中で何かが、引っかかった。


荊州の弓の名手。

元・官軍の隠遁した武人。


「名前は、分かりますか」


「確か……霍峻カク・シュン、と、言ったか」


「……っ」


霍峻。


後の、蜀の、守城の名将。


わずかな、兵で、城を、守り抜いた、伝説の、防衛戦の、達人。


「石韜殿、その人に、会いたいです」


「ほう、興味が、あるか」


「はい。

 本隊との戦いに、守城の専門家がいれば心強い」


石韜が頷いた。


「では、明日、案内しよう」




その夜。


俺は自分の部屋で、考えていた。


霍峻。


守城の名将。


もし彼を味方にできれば。


百から二百の大軍を相手にする防衛戦で、これほど心強い味方はいない。


だが。


史実では、霍峻は簡単に人に仕える男じゃない。


信念の武人。


興味スイッチを見極めて、慎重に接する必要がある。


「明日、会ってみるか」


俺は呟いた。




そして十三日目。


石韜の、案内で、襄陽の、郊外に、向かった。


黄忠も、同行してくれた。


山あいの、小さな、家。


そこに一人の、武人が、住んでいた。


三十代、半ば。

鋭い、眼光。

そして背中に、立派な、弓。



────────────────────────

霍峻カク・シュン 字:仲邈チュウ・バク 35歳

武力:80/統率:88/知力:75/政治:70

[Aレア]


状態:隠遁中、元・官軍の武人


[!]興味スイッチ発動

 ・「守るべきもののために戦う者」に興味

 ・興味ボーナス:+15


初期信頼度:ベース25 + 興味+15 = 40/100


[!]追加の興味要素(攻略の鍵)

 ・「守る」という信念を見せる

 ・少数で大軍に挑む覚悟を見せる

────────────────────────



「……何用だ」


霍峻は、警戒した、目で俺たちを、見た。


「突然の訪問、失礼します。

 李明、と、申します」


「商人の息子が、儂に何の用だ」


……硬い。


さすが信念の武人。


「霍峻殿。

 近々、襄陽に黄巾の、大群が、来ます。

 百から、二百」


「……」


「俺は家族と、街を、守りたい。

 あなたの力を貸してほしい」


霍峻は、しばらく無言だった。


そしてぽつりと。


「儂はもう戦いから、降りた、身だ」


「……」


「官軍にいた頃、上の命令で、守れたはずの城を見捨てた。

 民を見殺しにした」


霍峻の目に苦渋が、にじんだ。


「それ以来、儂は戦いを、やめた」


……そうか。


霍峻にも、過去の傷がある。


「だが、霍峻殿」


俺はまっすぐ、霍峻を、見た。


「今度は、見捨てなくて、いいんです」


「……何?」


「俺は誰も、見殺しに、しません。

 家族も街の人も、全員守る。

 そのために、あなたの力が要る」


霍峻の目がわずかに、揺れた。


「……お前、本気でそう、言っておるのか」


「はい」


「百から二百だぞ。

 守りきれる保証はない」


「保証は、なくても、やります」


俺はきっぱりと、言った。


「一人でも多く、守る。

 そのために、できる全てをやる」


霍峻は、しばらく俺を、見つめた。


そしてふっと、表情を、緩めた。


「……面白い、若僧だ」



────────────────────────

霍峻 信頼度:40 → 55(+15)

「守る」という信念に、心が動いた

────────────────────────



「すぐに仕えるとは、言えん」


霍峻が言った。


「だが、お前のその覚悟。

 見届けたくなった」


「霍峻殿……」


「儂、しばらくお前の、様子を、見させてもらう。

 その上で判断する」


「ありがとうございます!」


俺は深く頭を下げた。


守城の名将、霍峻。


まだ配下では、ないが、確かな、縁が、結ばれた。




帰り道。


黄忠がぽつりと、言った。


「李明」


「はい」


「お主、人の、心を動かすのが、上手いな」


「そうですか?」


「うむ。

 霍峻のような、頑固な、武人の、心を開かせた。

 なかなか、できることじゃない」


黄忠が笑った。


「お主に、仕えて、正解だった」



────────────────────────

黄忠 信頼度:90 → 93(+3)

────────────────────────



「ありがとうございます、黄忠殿」


……一週目の、孤独だった俺。


でも今は、こうして、信頼してくれる仲間がいる。


胸が熱くなった。




自分の部屋に戻った。


そして頭の中でシステムを、開いた。



────────────────────────

【13日目終了:リザルト】


配下武将:

・黄忠(Sレア):93

・徐庶(Aレア):95

・石韜(Aレア):88

・趙累(Aレア):92 ★組織化担当★

・文聘(Bレア):80

・陳大(Bレア):80

・張小六(Dレア):90


縁(配下化前):

・霍峻(Aレア):55 ★守城の名将★


家族:

・李潤(父):90

・李澄(兄):92

・李綾(妹):100

・陳氏(母):76


[!]街の自衛組織:約四十人


[!]今日の重要進捗

 ・趙累が街の自衛組織を結成(約40人)

 ・主人公、弓術の習熟開始

 ・霍峻(守城の名将)と縁を結ぶ


[!]黄巾本隊の到達まで:16日


累計信頼度ポイント:290pt

地位ランク:Rank 1(補正×1.3)

────────────────────────



「……」


俺はウィンドウを、見つめた。


戦力は、着実に、整いつつある。


武将は七人。

街の自衛組織は四十人。

そして守城の名将・霍峻との、縁。


一週目とは、比べ物に、ならない。


だが、相手は百から、二百。


まだ油断は、できない。


「あと十六日」


俺は呟いた。


「やれることを、全部やる」




次回予告


Stage 1:迫る決戦、霍峻の試練


十四日目。

霍峻が、主人公の「覚悟」を、試すような、行動に、出る。


そして街の自衛組織の、訓練が、本格化する。


[!]霍峻の問い

 「お前は、本当に全員を、守れるのか」


決戦まで、あと十六日。


[次話に続く]


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ