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子狐の後ろ姿
この夜、すすむはおじいちゃんとお風呂に入った。すすむは肩まで湯ぶねに漬かったし、シャンプーしてもらう間、目をつむっておとなしくじっとしていた。おじいちゃんの見るところ、すすむはおとなしいけれど、しょんぼりしているのではなくて、何か考え事をしているようだ。
寝床に入るまで、すすむは何かを考えているようだ。時折り、すすむは祖父母に何かを尋ねたそうな視線を向けたが、黙りこくってしまう。おじいちゃんやおばあちゃんも、すすむの考え事に、幾つも心当りはあったのだが、すすむと視線を合わせないようにした。
すすむは夢にまで考え事を持ち越した。
(あの仔狐は、ちゃんと仲間に会えたのかな?)
仔狐が駆ける姿が森の奥に消えた。




