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勝ち組

「大ファンです!一回でいいから抱いてください!!」

年上の綺麗なお姉さんからDMが来ていた。

いい時代に生まれたと思う。

イケメンであるというだけでお金が稼げる。

俺は、何の才能もないがYouTubeにくだらない動画をあげているだけでクリエイターと呼ばれる。

広告収入は、毎月数百万円入ってくる。

さらに最近は、企業案件も貰えるようになってきた。

それだけでなく、SNSで毎日美女からのお誘いも来る。

いい時代にいい顔で生まれてよかったと思う。


「この間、パパ活してるおじさんに怒鳴られたんだよー

おじさんって言っても20代だと思うけど」

制服のスカートからすらりと伸びる白い脚。

一度、電車にでも乗れば脂ぎった目線が集まるであろう。

「え?なんで怒られたの?」

「なんか冗談でLINE消さないって言ったら怒られた」

「なにそれ、キモっ」

「だよね!」

Twitterでよくフェミニストがパパ活おじさんを叩いてるけど、本当に女を見下しているのは俺みたいなタイプだと思う。

パパ活は金銭のやり取りがあるだけフェアだと思う。

俺は、恋心を利用して性欲と優越感を満たしている。

好意をいいことに都合のいい扱いをする男を受け入れる女を見下してる。

お金なんて一銭も払うつもりはない。

「そんなことより、えっちしよ!」

「えー、またー」

「奈乃葉ちゃん可愛いんだもん」

「嬉しい、、、」

Instagramで私生活の一部を見ながらSEXをすることに興奮する。

この女の子を必死に口説いている男を想像すると優越感で精巣が動き出すのを感じる。

それがJKやアイドル、インフルエンサーなどセックスシンボルであればあるほど強く勃起し破裂しそうになる。

他の男が性交する想像してオナニーしているであろう女の子を抱いている時の快感は筆舌し難い。

「奈乃葉ちゃん、気持ちいよ」

「ほんほ?うれひい!」

「大好きだよ」

「わたひもだほ」

「口に出していい?」

おじさんがお金を払ってSEXしてる女の子を無料で好き勝手している。

その事実が勝ち組と負け組を決する証拠になっている。


「一回と言わずになんどでもっ笑」

お姉さんからのDMに返事をした。

いい時代に生まれたと思う。

イケメンというだけで女が抱ける。

女は、好きなタイプを聞かれた時に世間体を気にして優しい人というがヤリ捨てしまくってる俺のどこが優しいんだ。

結局、イケメンなら誰でもいいのだろう。

有名なら尚更。

本当に女は馬鹿だ。

いい時代にいい顔で生まれてよかったと思う。


「ぴんぽーん」

「あ、ウーバーきたー」

「取ってきてよ」

「えー、服着るの面倒臭いー」

「裸で行けば」

「いやだよー」


ウーバーで食事を頼むとだいたい見窄らしい見た目をした男がもってくる。

パシリにご飯を買って来させている感覚になって気持ちがいい。

タワーマンションでjkとセックスしている俺と

ボロアパートに住んでハメ撮りでオナニーしているだろう配達員との接点は受け渡しの一瞬だけだ。


「お待たせいたしました。」

「あー、ありがとうございます。」

「こちら商品になります。」

「すいません、入り口分かりづらかったですよね」

「いえいえ、それでは」


明らかに下の人間に必要以上に丁寧に接することは惨めさが際立って優越感がより深く味わえて気持ちがいい。

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