建前
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判断能力の無い10代の女性に性的な行為をするのは、金銭のやり取りがなくても性的搾取だ。心に負った傷は計り知れない。被害者女性の保護を手厚くしなくてはならない。それに加えて、未成年淫行の取り締まりを厳しくすべきだ。
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私のツイートで1番バズった文章だ。
リプ欄には概ね称賛の声が寄せられている。
私は、去年からTwitterでフェミニストとして匿名で発信している。
結婚して専業主婦になり時間ができたため趣味として始めた。
しかし、半年足らずでフォロワーは1万を超えた。
今まで注目されることがなかった私は、Twitterでバズることに快感を覚えた。
最初は、主婦の立場から女性の権利擁護を訴えていたが
今は、自分の不満をフェミニズムという免罪符を使ってぶちまけている。
私は、美人じゃない。ブスというまでの容姿ではないが、確実に美人ではない。
そんな普通な私は、昔から美人ばかりチヤホヤ扱う男たちに腹が立っていた。
表向きにそれを表現することは、美人に負けたことを認める気がしてできなかった。
でも、今は違う。
Twitterでフェミニズムを隠れ蓑にすれば、負け惜しみではなく最先端の崇高な意見になるのだ。
「ガチャッ」
「ただいまー」
「あーおかえりー」
「今日、同期がクビになった」
「えー、いよいよかー!営業成績出せてないって言ってたもんね」
「そうなんだよ、なんか俺もくらっちゃったから今日は早く風呂入って寝るわー」
「そかそか、お風呂沸いてるよー」
去年結婚した旦那は、イケメンというわけではないがブサイクというわけでもない私に似合った男だ。
優しいし収入も安定していて悪いところはないが秀でているところもない平凡な男だ。
私に隠れて浮気でもしてみてほしいものだなんて思ったりもする。
芸能人の不倫のニュースが出れば、すぐにTwitterで奥さんが可哀想と言った内容のツイートをする。
しかし、本音は違う。
たくさんの女性と関係をもつくらいモテる男が最終的に選んだ女という称号は、とても甘美だ。
実は、浮気で傷つく女なんてほとんどいないと思う。
傷ついているのは、建前。
本音は、優越感に浸って今にも笑みが溢れそうになっているといったところだろう。
そんな気持ちを噛み殺して被害者のふりをすることは想像するだけで股が疼く。
私は、自分の容姿や社交性に見切りをつけて24歳で結婚した。
しかし、本当は若くてかっこよくて贅肉の無い男性に抱かれてみたい。
溢れ出る性欲をぶつけられてみたい。
そこに愛情はいらない。金銭もいらない。
ただ、性処理のための柔らかい肉体として腰を打ちつけられたい。
性の対象として見られたい。
そんな気持ちを押し殺して平凡な日々を過ごしている。
「ぴーん」
Twitterの通知だ。
リプライが届いている。
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男から性的な目で見られないババアが僻んでるだけにしか見えない。
SEXできる女に嫉妬してないで整形しろブス。
#ツイフェミ #更年期 #嫉妬 #炎上主婦
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