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時代変化を感じる難関大学優先順位(進学先選択)の話

作者: NICKNAME

最高学府の東大、旧帝大(帝国大学)が素晴らしいと言われた時代は戦後戦前。バブル時代は私立全盛期であり、受験者数という母体が圧倒的に大きく、しかも経済的に貧困者割合が少なかったため国立のように最大2回受験ではなく、たくさん受験できる私立大学が難しく潤った時代です。結果、(大学進学率が上がり)Fランを含む私大増加が顕著になり、現在の短大、女子大、Fランの閉鎖や地方大学化(いわゆる鉄道の3セク)と同じ流れになっています。短大・女子大経営困難時代を超えて、既に私大経営困難時代になっています。国立大でも法人化してビジネス要素を大いに取り入れていますから、本当に大学過多時代かつ補助金(税金)投入だけでなく、その意義が問われています。時代・潮流は変化しますからね。


苦学生の東大、お坊ちゃまお嬢様の学習院という時代では完全になくなり、金持ちのご子息が多い事で有名な東大、一般人家庭が非常に増えた学習院大と時代が完全に変わりました。御三家、開成・麻生・武蔵や桜蔭・女子学院・雙葉等も昔のような絶対的な位置ではなくなっているように感じます。開成や桜蔭は現在でも進学実績圧倒的凄さですけどね。


国立医学部が難しいのは今も昔も同じですが、現在は慶応や自治医科、慈恵会医科以外でも難易度が極めて上がっており、偏差値60以下は皆無です。これらの大学の偏差値(合格難易度)が高かった理由は、ずばり学費の安さが国立とそれほど変わらないからでした(自治医科は無料、その他は年間300万程度であり、無理すれば一般家庭でも可能。慶応はブランド力もありますけど)。昔は、私立医学部なんて医者の息子か金持ちしか志望しませんでしたからね。現在は貧富の格差が広がり、また見掛け上の医師国家資格の合格率を上げている事も影響しているのでしょう。


早慶合格者の7割が関東圏という話題を見て驚いたものでしたが、近畿(関西+三重と滋賀)の合計では京大合格者数1283人と約半数だった事が判明しています。経済的状況がよかった頃は、官僚を目指す者は東大、研究者を目指す者は京大と言われていましたけどね。事実、そういう成功者が多いという特徴があったからです。夢がない平成から日本チープ時代の令和を経て、更に子育て(教育)に十分な費用を掛けられない余裕のない親が増えると、必然的に家から通える大学を選択するのは普通でしょう。そして、その流れは地方国立大でも顕著であり、地方国立大だと関関同立の合格者入学先分析でも古い人間からすれば驚きを感じる結果になっています。勿論、両方合格して地方国立大学を選択するという割合の方が多いです。MARCHや関関同立、日東駒専、産近甲龍、大東亜帝国等は、もう地方出身者が選ぶ時代ではなくなっているようです、勿論経済的理由として。後、千葉、つくば、横国&市立、都立、名古屋市立、大阪府立&市立(大阪公立)等も明らかに難易度が極めて上昇しており、早慶上理や関関同立を凌ぐか同等というのも時代変化に思えます。合格する(最低合格偏差値)だけなら、北大、東北大、九大よりも簡単とデータ分析からは見て取れます。三大都市圏は、日本の過半数の人口ありますし、公共交通機関が発達しており通学可能ですからね。そのうえ私大は、お金が掛かりますからね。つまり、関東圏や関西圏に住んでいても、出来れば公立にと願う親が多いという事を意味します。


少子化(子育て)、婚姻率(結婚)同様、如何に教育にお金が掛かるか、家計に余裕がないかを指し示すデータに思います。その一方、富裕層は増えており、全体として日本は沈没しているが富は偏っている事を如術に指し示しています。結局、為政者や行政幹部エリートは、全然現状を理解していないし、全く危機感がないんだと思います。理由は簡単です、自分達は裕福な暮らしをしているからです。


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