第2話 日本の変化
2024年となり、護衛艦「みかさ」建造計画が出て数ヵ月が経ち、横須賀造船所で建造中の「みかさ」は現在半分完成した。完成予定日は2025年の7月である。
「今日は深谷総理と木部防衛大臣が視察しに来るらしい」
「ほんとか?だとしたらどんどん作っていかなければな!」
正午を回った後、深谷総理と木部防衛大臣がSPに連れられ視察に来た。
「皆さんこんにちは。総理の深谷耕三と」
「防衛大臣の木部直也です。今回現在建造中の「みかさ」の視察に参りました。よろしくお願いします。」
建造している人は作業を中断して総理と防衛大臣の言葉に耳を傾けた。
「さて今回、昨年の国会でも演説した通り、私は国を守る覚悟を持ってこの職に就いていると言っても過言ではありません。現在の国際情勢と我が国の安全保障環境は目まぐるしいスピードで変化してます。現在、我が国の防衛力は米中露には程遠い存在であります。この状況を打破するため護衛艦「みかさ」の建造に着手しました。ご協力ありがとうございます。」
作業員から大量の拍手が巻き起こった。次に木部防衛大臣は
「私は防衛大臣として威信をかけてこの職を全うしたいと思います。そして、護衛艦「みかさ」はいずれ再び英雄と呼ばれる日が来るでしょう。先程総理がおっしゃっていた通り、世界は再び戦争の道を歩もうとしています。危機が来てからは遅いんです。ですから今後とも建造の方よろしくお願いします。」
深谷総理と木部防衛大臣の視察演説は良いものを見せられたと実感した作業員も多く、今後更に頑張れるという人もいた。
ロシア連邦 大統領府
ロシア連邦のセベーロ・プーリア大統領は日本に憤りを覚えていた。
「大統領落ち着いてください。今怒っても日本の「みかさ」計画は止まりません。」
「わかっている!だが着々と進む日本海軍艦艇の復活には目が余る。」
「急に強気になりましたよね~今までは遺憾遺憾ばっか言っていたのに。」
プーリア大統領とジベル外相は日本の今後の行動に注視していた。
「大統領。今後日本は更に強力な行動をするでしょう。我が国も北方領土がありますからね。」
「うむ。今後の日本には引き続き注視していかなければならない。」
中華人民共和国 全国人民代表大会
「来年度の予算などはこれで決まりでよろしいでしょうか。」
中国の王千現首相は楊等尹国家主席に聞いていた。
「うむ。軍事費をもう少し上げると良いかもな。」
「分かりました楊主席。」
楊等尹国家主席は2024年で3期目を迎える。未だに台湾や尖閣を手中に入れられない状況を打破したいと考えている。
「そういえば日本の旧海軍戦艦建造計画はどうなっている?私は急に強気になった日本に興味がある。現地に工作員を派遣し調査させてこい。」
「現在日本の建造計画は順調に進んでいると現地の工作員は言っています。ですが楊主席、少しながらも派遣した工作員が空港などで捕まっています。それでも派遣するのですか?」
「そうか。今は様子見だ。」
「分かりました。」
「以上で今日の会合を終了する!全員各々の課題に取り組むように!」
中国もロシアも日本に対する警戒感を強めている。中国は台湾や尖閣、ロシアは北方領土問題がありどちらも日本が関わっている。今後の日本がどのような行動を起こすのか注目していくだろう。もちろん欧米や欧州も注目していくだろう。
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