まじか。
取り敢えず陛下が出張って来るので後で登場人物の方に入れておきます。
設定3歳にしたけど見えない…。
謁見室に戻ると滅茶苦茶笑顔な王様と魂が抜けた様なお父様がいた。
え?何この空気?
「2人共そんな所にいないでこちらへ来なさい。」
王様が私達にそう声を掛けた。
少し嫌な予感がしながらも王様の言葉に逆らえないからお父様の方へ近づく。
「どうしたのですか、おとうさま。」
取り敢えずお父様に聞いてみる。
「あぁ…私の天使が…お嫁に…。」
そう繰り返すだけで私の言葉は耳に入っていないようである。
「おとうさま?」
「アーネ…アーネ…あぁぁぁぁ~!!」
私の名前を譫言で呟くと泣き崩れた。
王様の前なのにこんな調子で大丈夫なのか、お父様。
チラッと王様を覗うとニッコリ笑い返された。
やっぱり親子なのだなと場違いな考察をしていた。
「アーネ嬢、王宮はどうだっただろうか。」
この状況で私に振られると思わず身体がビクッとなってしまった。
「っはい、とてもたのしかったです。」
「そうかそうか、レイグラーフ、お前も楽しかっただろう?」
私に話しかけた時よりも幾分か確信めいた口調でレイ様にも話しかけた。
「たのしかったです。」
レイ様は小声ながら答える。
私ばかり楽しんでいた記憶があるからそれを聞いて少し安心。
「うむ楽しんだようでなによりだ、さて2人に話したいことがあるのだがいいかね?」
少し嫌な予感。なんか裏があるのは分かるけど、思い当たる節がない。
このまま逃げたいなぁ、なんてまた現実逃避をしてみる。
何でかって?
こういう時の他人の滅茶苦茶いい笑顔には前世からいい思い出なんてないのだから許してほしい。
「アーネ嬢には、レイグラーフの婚約者になってもらいたい。」
………。
「は?」
思わず素が出てきても、誰も私を責められないと思う。
なんでそんなことになった??
いや待て、もしかしたらさっきのは聞き間違いか空耳かもしれない。
「まってください、ちちうえ!どういうことですか!きょう、であったばかりなのに!」
レイ様が王様に詰め寄る。
いやだよねぇ、今日初めましての女の子と婚約者って。
レイ様も同じように聞こえていたパターンね。
…待てよ、おい待てよ。
ということはやっぱり聞き間違いじゃないと?空耳ですらないと?
はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
だからお父様抜け殻だったのね!?
なにしたんだ王様、とは思っていたけどこう来るとは!!
というか本当お父様と何してそうなったんだ!!
「ヘドマンとは、ちょっとしたゲームをしてね。私が勝ったからこういう結果になったのだ。」
まじか。
「まじか。」
こう呟いた私はやっぱり何も悪くないと思うんだが。
今日は少し余裕があればもう一部投稿できそうです!
次は数年後設定になるかもしれません(笑)
あれで3歳は凄い←