弾丸王宮ツアー!
出てくる王宮は筆者の勝手なイメージです。
当初より王子が迷子になってる気がする…。
皆さんこんにちは、王宮ツアーをしているアーネです。
ツアーガイドが王子様とか何だろう、とても贅沢だよね!(小並感)
色々なところを案内してもらってる、と言っても子供の足で謁見室にすぐ戻れる範囲での案内だ。
「こっちが、きしたちがいるへやだ。」
「おおきいですね。」
子供から目線からか扉はとても大きく見える。
「まぁ、ここはとくにひとがおおいからな。」
大きく見えたけど、騎士達にとってはあんまり広くないのかな?
それでいいのか、王宮騎士。
「そうなんですね。」
「つぎは、にわにいこう。」
「にわですか!」
王宮の庭とか全然想像つかないな、めっちゃ大きそうだねぇ。
前世は花とかにあまり縁がなかった人生だったけど、今世はお母様が花が好きだから結構屋敷の庭に植えてあるのよね。
その影響で今は意外と花好きだし。
「きょうみあるのか?」
またレイ様は驚いた表情をする。
私が花に興味あったらいかんのか!?あぁん!?やんのか!?
ごほん、テンションが変になったわ…。
「はい、おかあさまがすきなので。」
そしてレイ様はフッと笑って
「そうか、だいすきなんだな。」
そう言った。
ブワワッ!と赤面する。
レイ様のその顔を見たら何故かそわそわするし恥ずかしくなってくるし叫びだしたい感覚に襲われる。
今私の顔はとんでもないことになっているだろうけど、足が動かない。
それを見たレイ様は笑い出した。
「アハハ!」
「おとめのかおをみてわらうなんて、さいていです!!」
「ハハハ、いやかわいいなっておもったんだ。」
「わらいながらかわいいなんていうひとのことばは、しんじません!」
「わるかった、もうわらわないから。」
いつの間にか目の前に来て、頭をポンポンしてくれる。
えっ、イケメンすぎない?
この歳から誑しなの?
王子すっげ!!
コクンと頷くと離れた気配がする。
少し寂しく思っていると、手を差し出してくる。その手の意味が分からなくて戸惑っていると
「おわびに、エスコートする。」
イケメン発言頂きました!!フゥー!!
なんて現実逃避してる場合じゃない。この手は取るべき?べきなんだろうな…。
「いいのですか?」
「うん、だいじょうぶだから。」
レイ様の手を取り今度こそ庭に向かって歩き出した。
そうして庭に着くとまたその大きさに驚いた。
「わぁ!おはながいっぱいですね!」
レイ様にそう笑いかけると、今度はレイ様が赤面する。
「レイさま?」
「っいや、なんでもない!」
「そうですか?あっ!あのおはなは、いえのおにわにもあります!」
「たすかった…。……そうなのか、なんというんだ?」
「モカラというそうです、きれいですよね!」
他にも王宮の庭と屋敷の庭の花の種類が似ている所と全く違う所があってすごく興味深かった!!
王宮の庭やっぱり凄いな!
楽しい時間はあっという間に過ぎていった。
「そろそろもどろう、ちちうえたちのはなしもおわっただろう。」
「はやいですね…。」
まだ見たいところあったのに、勿体無いな。
「またくればいい。」
「えっ?」
「そのときはまたあんないする。」
レイ様優しー、非の打ち所がないね!完璧じゃん!パチパチパチ。
「ありがとうございます。」
こうして弾丸王宮ツアーは終了した。
当初この回で王子も転生者だよーっていうつもりが大分変わりました(笑)
どちらも子供(外見上)なのでばらすのはもう少し後にしました。
ちょっと甘くなりましたかね?
そこら辺のさじ加減が苦手なのでこれからも頑張ります。