初めましてじゃない、ようやく会えたのに。―レイグラーフ視点―
あれ…おかしいな。筆が乗った為にもう一部できてしまいました(笑)
取り敢えず今回はレイグラーフ視点にしてみました。
まだこんな感じですが、よろしいでしょうか。
父上から会わせたい人がいると言われた。
多分婚約者候補というものだろう。俺にはいらないのに。
だって俺はこの世界に生まれ落ちた時から探している人がいるのだ。
もしかしたらこの世界にいないかもしれない。
探しても無駄なのかもしれない。
だけど、探さないなんて選択肢はあり得ない。
そいつは前世からずっと焦がれている存在なのだ、俺の中では誰もそいつ以上の存在になれない。
気が重いし婚約なんて嫌だが、王太子という立場上しないわけにもいかないのが現状だ。
今回会う令嬢は何か適当な理由を付けて諦めてもらおう。
いや、失礼だと思うが飾りの婚約者になってもらうか。どうするかな。
色々準備をしていたら件の令嬢が来る日になってしまった。
「レイグラーフ、トレンス侯爵がもうすぐ着く、謁見室に行くぞ。」
「はい…。」
遂に来た、話が分かる令嬢だといいが…。
来た気配はするが、一向に扉が開かない。
しばらくして扉が開かれ、目の前まで侯爵家2人が来る。
侯爵の合図を受け、令嬢が挨拶をする。
3歳なのにとても綺麗な挨拶だった。
そして令嬢の顔を見た瞬間、驚いたと同時に全身が歓喜に満ち溢れた。
探し求めた存在が、この世界に!ここに!今!俺の目の前に!
喜びでおかしくなりそうだったが、父上の言葉で現実に引き戻される。
なるべく表情に出ないよう注意しながら挨拶をした。
しかし父上は、そんな俺の浮かれている雰囲気を感じ取ったのかニヤリと笑って王宮案内を命じた。
評価とブックマークが増えていて、作業しているところは家ではないのに奇声を上げていました(笑)
今後キャラがどのように動いていくのかをお楽しみ下さい。