初めまして…?
今日は少し余裕があったので、本日二度目の投稿です。
ブックマークの件数が二桁だったので思わず画面を二度見してしまいました(笑)
ようやく王子様出せました。
今回アーネちゃんの内心のテンションが振り切ってます。
という訳で皆様、先日お父様から王子様と会わないかと提案されなんやかんやで会うことになったアーネです。
王宮なんて前世でも今世でも初めて(今世は当たり前)なのでかなり緊張しています。
外観もキラキラー!って感じだったのに、中までキラキラー!って何なんだ!!
凄いな、王宮!!
毎日こんなの見てたら目が潰れそう…。
某有名な大佐の「目がー!(略)」って台詞今なら言えそう、いや言えるな。
そんなこと考えていたせいできちんと覚悟しないまま謁見室に着いてしまった。
「…。」
「アーネ、決心したら声を掛けてくれ。」
何も言わない私を見てお父様が心配そうに声を掛けてくれた。
「はい、おとうさま…。」
そう答えたものの内心は大パニック!!どうする!?今更だけど会いたくないな!!
え、逃げようかな?
いや、無理じゃん。隣にお父様、後ろには騎士。逃げ場なんてなくない!?
わぉ!!絶体絶命じゃないか!?やばくない!?私やばくない!?
……違う違う、こんなテンションで王様や王子様に会いたい訳じゃない。
落ち着け、落ち着くのよ、アーネ=トレンス。私はやればできる子、強い子。
そう言い聞かせて、フゥーと大きく深呼吸をしてお父様に声を掛ける。
「おとうさま、もうだいじょうぶです。」
「…行くよ?」
コンコン。
「入れ。」
今答えた声は王様だろう。
覚悟したはずなのに冷や汗やらなんやらが出てくる。
ギィッと音を立てて扉が開かれる。
でも顔を上げる事は出来ないまま玉座の前まできた。
「トレンス侯爵、侯爵嬢、面を上げよ。」
そう声を掛けられ顔を上げる。
そして目に入ってきたのは、見目麗しい男性と男の子。
「アーネ。」
お父様が私に合図する。
私はお母様と練習してきた貴族らしい挨拶をする。
「おはつにおめにかかります、アーネ=トレンスともうします。このたびはおうきゅうにおまねきいただききょうしゅくです。」
「おぉ、これは丁寧にありがとう、こちらこそ足を運んで貰い申し訳ないな。レイグラーフ、お前も挨拶しろ。」
「蒼穹…。」
王子様は少し驚いた表情をして私を凝視して何かを呟いたが、すぐに表情を戻して王様に言われた通り王族の挨拶をした。
「っはい。…レイグラーフ=デュソリエだ。」
そう挨拶した王子様を見た。初めましてのはずなのに、この人を知っている気がする…。
会ったことないのに。おかしいな。
「よろしくおねがいします、レイグりゃ…」
そしていかん、噛んだ。とても大事なところで噛んだ。
「ながいからな、レイでいいぞ。」
王子様は嚙んだ私を気遣ってそう言ってくれる。正直有難い。毎回名前を噛むのは嫌だ。
「わかりました、レイさま。」
微笑みながら答えると王子様は少し赤面した。ほぉ、王子様可愛い反応をしますな。
おばちゃん、そういう反応大好きだぞ。…じゃなくて。
なんでお父様は苦虫を噛み潰したような顔をしているのかな?
その表情に気づいた王様は少しニヤリと笑って、
「レイグラーフ、私はトレンス侯爵と話があるのだ。だから、アーネ嬢に王宮を見せて差し上げろ。」
「えっ!?」
王子様…レイ様は心底驚いていた表情をして私の方をチラッと伺った。
「レイさま。わたし、おうきゅうをみてみたいです。」
「…わかった、アーネじょうこっちだ。」
こうしてガイド王子様の王宮ツアーが敢行された。
いかがでしたでしょうか。
何回か言っているのですがこのお話はプロットが存在していないので、キャラが動く方向に舵を切っていく状況なのです(笑)
なので、おかしな点を発見したらご一報ください。