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雷様【400文字小説】

作者: 内村

梅雨の季節にぐんぐん大きくなる入道雲。入道雲に蓄えられた氷の粒がこすれあってピリピリ、バチバチと電気がおきる。雷様のお目覚めだ。


入道雲のなかでムクリと起き上がった雷様。寝覚めで何やら気分が悪い。少しいたずらしてやろうと思いつく。それそれこれはどうだと、下界にザーザー雨を降らす。さらにおまけとばかりにピカピカ、ゴロゴロ雷も。


これに困るは下界の人間。こりゃたまらんと慌てて走りまわり屋根の下。ある人は店でかさを買ったり、ある人はのんびり上がるのをまったりと、対処の方法人それぞれ。早く雨が止んでくれとみな祈る。


沢山雨を降らせて、疲れた雷様。梅雨時の雷様は体力ない。すぐに雨を止ませてしまう。ヘトヘトの雷様は後片付けもほどほどに、俺はもう疲れたと自宅に帰る。忘れ物にも気づかない。大きな大きな虹の輪っかがおいてけぼり。

突然の雨に困らされた人間も、雷様の忘れ物を見ると少し気分が良くなった。


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