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クラリネット・バスクラリネットパート

「ふふっ、緊張してる?」

「え、っと、は、はい」

まだ瑞樹や桃子、萌以外の先輩は緊張しすぎてしまう。

「ま、そのうち慣れるよ。いろいろ大変だと思うけど頑張れ」

と、莉奈がカタカタとキイを器用に押しながら言った。

「はい……」

「まずはクラリネット! クラリネットのパート部屋はフルートオーボエパートの隣、3の2だよ! 」

ガラッ。

皆が一斉に振り向いた。

『お、多い。1年生は小学校一緒だったから大体わかるけど、先輩の名前覚えれるかな』

侑芽は一気に不安になった。

「みんな、オーボエ1年生の佐伯侑芽ちゃんです」

「よ、よろしくお願いします」

ぺこりとお辞儀をした。

「じゃ、3年生から紹介してくね。右から、黒沢成美、高下千夏、黄瀬愛音、片山千鶴。で、私、井上莉奈! みんなあだ名があってね、成美がくろちゃん、千夏がちなっちゃん、愛音がきせ、千鶴がちづね」

「よろしくー!」

「よろしく」

と、千夏が元気よく手を振り、成美がにっこり微笑んだ。

「次は2年生、右から高城由梨、浅野祥子、城内京、伊津野 歩美!由梨がゆりぴ、祥子がしょーこ、京がみやP、歩美があゆ!」

「よろしく」

「よろしく!」

「で、最後に1年生。侑芽ちゃんも小学校一緒だったと思うから分かるかな? 右から、風間美優、向井和紗、綾元優希、北田千秋。美優がみゆめ、優希がゆうちゃん、和紗がかーず、千秋がちあちゃん。ゆうちゃんと侑芽ちゃんはちっさい頃から知ってるんだよね?」

「はい!」

と、優希が手を振った。

侑芽も手を振り返した。

優希は、幼稚園の頃から友達だった。

小学校も、優希と真帆の3人で一緒に遊んでいた。

「あ、あの、莉奈先輩」

「ん? なあに?」

「ここの楽器、全部クラリネットなんですか?」

この教室は、クラリネットパートのパート部屋なのだが、大きなクラリネットや小さなクラリネットがたくさんある。

「あぁ、バスクラとか? えっとね、クラリネットって言う楽器は音域が広くて、種類もいっぱいあるの。一般的なクラリネットがこのB♭クラリネット」

と、自分が持っていたクラリネットを軽く上げた。

「で、あのおっきなクラリネットがバスクラリネット。音域はバリトンサックスくらい。担当は3年ちづと、2年のあゆ。で、あのちっさいクラリネットがE♭クラリネット。音域はオーボエくらいで、このクラリネットパートで1番高い音が出るの。担当はちなっちゃん。で、いまここにはないけどB♭クラリネットとバスクラリネットの間の大きさのアルトクラリネット。これはテナーサックスの音域と同じで、担当はきせ。これくらいかな」

「いっぱいありますね」

「そー! そこがクラのいいところかな!」

と、莉奈がニッと笑った。

「よし、次行こっか!」

「お、お邪魔しました!」

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