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魔王軍

作者:

「「魔王様我々に力を」」


((あ~めんどくせ~何度言わせんだよ))


俺の前に跪いている¨いかにも¨な生き物たち

そうだ

「クックックッ」

俺が

「フハー」

魔王だ!!

「ハッハッハ」

俺の高笑いに驚いたのだろう生き物たち((あ、またか))


その内の近くの生き物が

「ま、魔王…様?」

(あ、もしかしてと思ったけどまた発作だわ)

と震えながら聞いてくる、それに対しマントを翻し拳を掲げ

「よかろう!!余が貴様らを導いてくれよう」

((これが無きゃいいのに))




気がつくと俺は何かに座っていた

「成功ですね議会に報告を」

「ハッ」

眩しくて回りが見えない、思わず腕で目を光源を隠そうとするがうまくいかない、俺が光源に対し苦戦してると眩しさが無くなった、目を開けると目の前に土下座した人が居た

「魔王様我らに力をお貸し下さい」


(は?なにこれ?俺っていつから映画の役者さんになったんだっけ?)

「魔王様我らに力をお貸し下さい」

(あれ?聞こえてない?)

(あれおっかしいな何でこんな状況なの?)頭掻いたりキョロキョロしてると

「魔王様我らに力をお貸し下さい」

(もしや言葉が通じてない?)

そのままじ~と見つめてると

(通じてない?と言うより聞こえてない?あれだったら大変では?どうしましょう!?あわあわあ~)

ゆっくりと土下座した人が青くなった顔を上げる

「すいません聞こえてます?」

「うん」コクリ

(ほっ、よかった~)

(ヤベほっとした顔可愛い)

「魔王様我らに力をお貸し下さい」

(あ、これ続けるんだ。RPGのよくあるパターンだな、あれ?これ、やだって言ったらどうなるんだろ)

「やだ」

「え?」

「力は貸さないおまえらでかんばれ」

(さぁどうでる!)

「そっ、そんな魔王様!我々は魔王様が居なければバラバラになって人間どもに滅ぼされてしまいます!」

(必死な顔も可愛い、てかちょっと泣き顔はいってる!ゾクゾクすんな!)

「知らんがな」

(その泣き顔をもっと見せてくれ!)

(あわあわあわ~どうしましょうこのままじゃ私は敗軍の将として人間の苗床にされてしま…はっそうだ私が苗床になったら魔王様もただではすまないハズ)

「でも魔王様、我々魔物が魔王様の盾にならなければ魔王様は人間どもに捕まって張り付けにされて槍投げの的にされてしまいますよ?」

「え?俺まだ魔王じゃないよ」

(ここでたたみかける!)

「人間は残酷ですから負けた魔王様が何と言おうが魔王として想像を絶するような酷いことをするに違いないです、現実に人間に滅ぼされた村の人は男老人子供なら内臓ごと見せ物にされ年頃の女なら苗床にされます」今度は俺の顔が青くなる番だった顔を両手で抑え

(え?嘘、え?まじ?え、はまじ?ちょどんだけ人間残酷なの?見せ物はともかく苗床て、産むだけの機械なの?残酷な人間なら見せ物もヤベーことになってるって、体からでちゃいけないものだして「これも見せ物でーす」ってか、ヤベーよまじヤベーよー俺なんもしてないのに内臓垂れ流しで半死半生の見せ物なの?!)

俺が顔真っ青でガタガタ震えうろたえてると目の前の女魔物が俺を抱きしめ

「大丈夫です人間を皆殺しにすれば安全です」

(て、天使だ…)

俺はどうかしていた女魔物が優しく微笑み天使に見えた

「魔王になって人間を皆殺しにしましょう」

「…はい…」

―――恐怖は時に人を狂わせるby魔王―――


こうして俺は魔王となったのだった


「では魔王様、第1訓練所で魔王様の力を見せて下さい」

「おう、我らを見せ物にする人間を皆殺しだ!」

俺は内臓を見せ物にするやつらに対し凄い怒りを感じた(苗床とかふざけてる、女は恥ずかしさに顔を赤くするのがいいんだろうがっ!)

(よしなんとかなったわ、このまま人間なんて皆殺しよ)

俺は土下座女を性的にいじめて辱める妄想をしながら第1訓練所についていった



俺は土下座女と一緒に第1訓練所に着いたのだが

「さぁ魔王様あの的に魔法をぶちあててください」

「お、おう」

(普通こういうのって見せびらかすもんじゃ…)

そう回りには誰も居なかったここまで誰かとすれ違うことはあったがこの第1訓練所には俺と土下座女しか居なかった

「どうやって魔法を使うんだ?」

「は?」

(魔法って教わるものだったかしら?)

「いやだから魔法の使いかたを」

「…」

(いや魔法って気づいた時には何かしら出来てたし…)

(は?この土下座女無視してんのか?いいだろうそこまで罰して貰いたいなら罰としてこの魔王の体力の許す限り犯してやろうじゃねーか)

「あの魔王様、魔法はこう」

土下座女の手に人の玉が出た

「したら投げて」

土下座女は火の玉を投げた

「誘導して」

火の玉はきれいな弧をえがき

「当てます」

的に当たり炎上した「はぁ?」

(詠唱は?魔法陣は?お札は?え?え?)

「私もそうですが他の我が軍で魔法が使える全員が魔法をなんとなく使ってます」

「なんとなく、だと…」

「はい、気づいた時には何かしら出来てた者が全員です」

「…」

(…)

「でも魔王様なら魔法が使えない分体力が凄いはずです確認をしましょう」

こうして俺の魔王というメッキがはがれていくのだった


「…」

(…)

「えと、あ、と、体力は後でなんとかなりますよ、変わりに剣術が凄いかも」


「…」

(…)

「弓、そう弓みてみましょう」


「…」

(…)

「た、多分召喚したばかりだから調子が出ないんですよ、明日、そう明日やりなおしましょう」

「…」

(…)

こうして俺は何もできないことが証明された



とある一室にて

「なんもできねぇって何の冗談だ?」

「なんだよこの魔王様()訓練兵のがまだ使えるぜ」

「訓練兵に負ける魔王様()」

「無かったことにしない?」

「無かった事にしてどうすんだよ、誰かさんがバカ騒ぎしたせいであっちまで知られてんだぞ」

「そう、今失敗したと発表でもしたら雪崩が起きるように攻め込まれるぞ」

「ちょ、あんたたちだって賛成したじゃん」

「またやり直す?」

「やり直すたってそれまでどうすんだよ、どんだけ準備に時間かかったか忘れたのか?」

「じゃあそれまであいつが魔王!?」

「いや魔王やらせるわけにはいかねぇだろ」

「あたしらが魔王やったほうがまだまし」

「それでいいよもう」

「ああ今までだってうまくいってたしな」

「完全に魔王()じゃねーか」

「反対のやつはいねーか?」

「よし解散解散」

「はいはい」

「じゃーなー」

「ばいばい」



目をさまし横になったまま目だけで周りを見た

「夢じゃないのか」

「はい」

「うぉお!?」

(居たのか!?)

死角に人が居た

「魔王様、今日は城の案内をいたします」

「は、ああ」(あれ?訓練は?)

「ではこちらに着替えて下さい」

「は、はぁ」

(ローブじゃねーか)

こうして俺は城を案内されたのだが

少し同じ(ような)廊下を歩き

「第1庭園です」

「はぁ」

(いや、見晴らしいい場所から紹介しろよ)


「第1城壁です」

「はぁ」

(まぁ壁だな)


「第3訓練所です」

「はぁ」

(いや1、2はどこいった)


「第6会場です」

「はぁ」

(でけぇな、てかこいつ歩いてる間全然しゃべらねぇ、つまらん)


(ん?なんだこいつら?)

右の廊下からリアカーを押してる何人かの緑の子供が出てきた

(あれはボウガン?にしてはでかいな)

「あれは?」

「たしか…機械弓だそうです」

(へぇ機械弓ね)

「でかい兵士が使うのか?」

「いえゴブリンが使うと聞いてますが」

「ふむ」

(この意味が分からないイベントよりあっちのが楽しめそうだな)

「俺はあの機械弓の仕組みが知りたい、話しを聞いてくる」

(まぁ時間が潰せるなら良いでしょう)

「はい、かしこまりました」




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