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進展

冬休みも無事終了。

3学期のスタート。


アタシがかずの事好きになって・・・・どのくらい経った?・・・忘れた。


学校に行き、いつものように授業してる。毎日同じだけど最近なにかが少し違う。


それはかずが1番前の席でアタシが1番後ろの席。

授業中後ろを向いたり、横を向いてしゃべるのは目立つ行動だ。しかも、1番前の席の人は特に目立つから授業中ソワソワ出来ない。

なのに、ハラときたら・・・・授業中やたらアタシのほうを向く!

いや、あんたそんな事しちゃって・・・ハッキリ目立つよ!!そんなにアタシの目が怖いか!


えぇ、そうかそうか!


「ねぇ、美樹好きな人いるでしょ?」 


うちのクラスで1番気が強い女子が話しかけてきた。名前は上原香夏子うえはら かなこ

ある意味友達


『好きな人?いないよぉ』


「いや!美樹絶対恋してる!見てて分かるもん!」

さすが、鋭い・・・・


『いや、本当に好きな人いないから』


「いるでしょ?誰にも言わないから!教えて!」


『えぇ・・・』


「かずでしょ?」


『は?・・・///』


「顔赤〜〜い!やっぱかずなの?」


『・・・・うん』


「両思いじゃん!」


『え?なんで?』


「なんか授業終わったあと、拓哉がかずにあの人とは順調か?って聞いてて、かずがちげぇーよって照れながら言ってるんだよ!」


『気のせいじゃないの?』


「全然!だってさ、かずは1番前の席なのにしょっちゅう後ろ向いてるじゃん!」


『・・・確かに』


「それって、美樹のこと見てるんだよ!もぅ、バレバレ♪」




『って、言われたんだよねぇ・・・・本当に両思いなの?亜谷女はどう思う?』


「え、私も両思いだと思う」


『亜谷女まで?』


「だって、ハラバレバレな行動とりまくってるじゃん」


『えぇ・・・?そうかな?』


「かずも美樹も鈍感すぎる!今頃だとお互いの気持ちに気づくはずなんだけど・・・・」


『アタシ全然分からない!!』


「ほら、かずって恥ずかしくなると舌出すクセがあるじゃん」


『あ、みんなの前に出る時たまたま出してる!』


「美樹の前だと、必ず出してるよ?」


『そこまで見てない・・・』


「あ!かずだ!」


『本当だ!逃げろ!』


「お待ち!逃げてどうするの?」


『そっか・・・・』


「今日は日向と帰るのか・・・・」



日向大樹ひなた だいきかずの1番の友達。

男のくせに超可愛い♪



『アタシたちも帰ろうよ』


「そうだね。日向とかずじゃぁねぇ♪」


「あ、じゃぁね」


「ちょっと!かずは?」


「・・・・・」



やっぱ無視か・・・・

「美樹もバイバイって言ってみて!」


『え?・・・日向くん、かずじゃぁねぇ♪』


「あ、さようなら」

やっぱり返事をしたのは日向くんだけ


「・・・///」

え?えぇ?かずの顔赤くない?気のせい?



「ね、美樹!かずの顔赤かったね!」

やっぱ気のせいじゃない・・・


『そ・・そうだっけ?』


「しかも、舌チョロッて出してたじゃん!」

それは見てない


『そうだったけ?』


「かずってみんなの前に出るより美樹の前の方が恥ずかしがってるよ」


『そうなんだ・・・』


「これは絶対両思いだって!」

うちはそうに見えない。不思議と否定したい・・・・


「美樹はバレンタインどうする?」



今日は2月6日そろそろバレンタインだ。

そうだなぁ、今年は誰にもあげないってことでいいかな?


『今年は誰にもあげないよ』


「は?かずには?」


『あげないから!』


「あーぁ・・かずがかわいそう・・・」


『なんで!?』


「かずは期待してんじゃないのかなぁ?」

期待?あいつが?ないない!


『それはないんじゃん?』


「ありえるかもよ!・・・・考えてみたら♪」



かずが期待してるのかぁ・・・・そうは見えないけど・・・

今年は友チョコだけにしようとしたけどなぁ。かずにもあげよっかな?

でも、かずはこーゆー状況嫌いだしなぁ。


『あ、亜谷女からメールがきてる』


【で、決まった?】


【なにが?】


【バレンタインのこと!】


【えぇ・・・?どうしよっかな?】


【私はあげた方がいいと思う!】


【なんで?】


【1つはかずが喜ぶと思うし、2つ目はいい思い出になるんじゃん?】


【そっかぁ?】


【美樹初めてだよね?男子にチョコ渡すの】


【・・・たぶんそうだと思う】


【なら、初めてのチョコはかずでいいんじゃないの?】


【う〜〜ん。そうだね・・・じゃぁ、かずに渡すわ!】


【そうこなくっちゃ!!!】

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