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邪魔

「美未、最悪!」

亜谷女が不機嫌な顔で帰ってきた


『どうしたの?』


「さっき、美未がかずのところに行ったじゃん?その時、かずにブリッコして、班でやらなきゃいけない課題を2人きりでやってたんですけど!」


『は?じゃぁ、その時かずは?』


「すっごい嫌そうな顔だった。ほら、かずってすぐ顔に出るから分かりやすいよね♪」


『顔に出るっけ?』


「うん。バレバレ!」

その日は美未がそれくらいにすんだのが良かった。美未はかずと席が近いから・・・・



「かず、この下敷きよくない?」


「この前見たけど、結構よかったよ。今度買うか迷ってる」


「そう?私も買おっかな?シンプル系が好きだし」


「お前もっと可愛らしいの買えよ」


「黙れ」



「・・・って会話してたのね、そしたら次の日美未がその下敷き買ってきて、知らずに次の日ハラも同じ下敷き買っちゃったの!ようするに、美未の盗み聞き!」


『その話持ち出したの亜谷女だし、亜谷女はその下敷き買ったの?』


「買ってないし!で、かずがなんで持ってるの?とか、言って怒り気味だったよ」


『そうなんだ』


「あ、ある日はね・・・」




「おい、この色は?」


「青」


「青ない。」


「じゃぁ、美樹に借りれば?かなりペン持ってるし」


「分かった」



「あ、原田くん!」


「あ゛ぁ?」


「その色はぁ、青じゃなくて緑のほうがいいんじゃなぁい?」


「は?」


「ほら!緑は美未、持ってるからぁ!!!」


「じゃぁ、借りる」


「美未の隣で作業してっ♪そのペン大切だからぁ」


「・・・・」




「美未うざくない?」


『う〜ん・・・』


「あ!亜谷女と美樹だ♪」


『あ、美未聞きたい事あるからこっちきて』


「ん?亜谷女、美樹どうしちゃったの?」


「さぁ、自分で考えれば?」



『この前、アタシがかずのこと見てないのに、かずがキモイとか言ってたの教えてくれたよね?』


「うん」


『詳しい事言ってくれない?』


「いいよ♪あのね・・・・」



「あ、美樹がかずのこと見てるよ」


「はぁ?いい加減迷惑なんだよ」


「原田くん、手伝って」


「キモイし・・・・」



「こんな感じだったけど?」


『そう?美未ありがとう』



『で、亜谷女教えて』


「いいの?あのね・・・・」



「あぁ!美樹がぁ、原田くんのこと見てるぅ!」


「美未、美樹別に見てないじゃん」


「見てるってばぁ!」


「はぁ?いい加減迷惑なんだよ」


「だよねぇ・・・」


「キモイし・・・」




「こんな感じなんだよね・・・」


『美未と違う』


「そりゃ、美未が嘘に決まってるじゃん。美未も本当のこと言いすぎ」


『やっぱ1学期のこともあったから、嫌われてるのかな?』


「・・・・違うよ!咲樹が邪魔なだけ!」



そう言うと亜谷女は、美未はきつく睨んだ。


美未は他の男子と話してたから気付くわけがない。

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