テンプレ作品を探しています
最近、やたらと目に留まる帳簿系の作品について、テンプレ作品を探す日々が続いています。登場人物の性格、台詞の言い回し、物語の展開など。全てがほぼ同様な作品を読んでいるとそれは最早、同じハンコにしか見えなくなってしまいました。既に食傷ではあるのですが、それがテンプレ作品であれば面白い作品となっている場合もあるので諦めるわけにもいかない。ギリギリ耐えながら読み続ける日々です。
ところで、小説ではありませんが、国民的なざまぁ作品がありましたね。御老公がお供を連れて世直しするような。同じ分類とするのは失礼かもしれないので、不快に感じた方には申し訳ないです。話を少し戻すと、同じ登場人物で、同じような台詞の言い回し、同じような物語の展開。それでも愛される作品なのですよね。最大の要因は役者がいるからではないかと思っています。登場人物が生きています。そこには確かに個性があります。
また別の話になりますが、例えば演劇は開演初日から千秋楽まで全く同じお話です。でも初日から最終日まで毎回楽しめるのが演劇だと思っています。舞台として洗練されていくのはもちろんですが、そこにはミスもあり、アドリブもあり、一度として同じものにはならない。むしろ初日のほうが、ミスとアドリブで面白いかもしれない。完全に生モノです。
では、小説はどうかと考えると、まあ文字列ですね。極端な言い方をするとただの記号なので、ハンコにしか見えなくなるのも仕方ないのかもしれません。ですが、大量のハンコに埋もれてはいても、テンプレ作品だって確かに存在しています。同じような設定であっても、登場人物であったり、地の文であったり、そこには個性があり、生き生きしています。生きている作品は面白いのです。だから諦めきれないのです。
次に読むのは、テンプレ作品なのか、ただのハンコなのか。私は今日も、テンプレ作品を探しています。




