仏陀とガンジー7
「師よ何故輪廻転生は大昔の人がでっち上げた妄想だと思わないのですか?」
仏陀「そうなのか?」
私はサイコロを取り出して可能性の話をする。
「サイコロが6分の1の可能性で1が出るのは分かった。輪廻転生がでっち上げである可能性は何分の1だ?」
「えそれはちょっとずるいですよ」
「いやそれそのままお前に返すよ。素晴らしい見方だと思うし納得も出来るが私に話すものでは無いな」
「説得しようと思ったわけじゃなくて自明かと、ああ、それで私に返した?」
「そうだ」
「でも師はバラモンの僧には同じようにしてるでしょ?」
「だってあいつらは自分が考えたと言ってるから」
「何故です?」
「自分の教えを他人が作ったと言って何の得があるんだ?」
「大昔にでっち上げた創始者が目の前にいる?」
「そういう事だ。お前のは可能性の話だ。私のは目の前の話だ」
「師よ可能性を使いこなしていますね」
「いやサイコロの話は新鮮だったが、可能性自体は近いものがある。私があまり使わないのは自称可能性が多くてな」
ガンジー「疑われてました?」
「いや最近はお前が2重人格だと言うのが理解出来てきた。それゆえ聞いてみる意味はあるかとな」
「師って梵我一如否定的ですよね。なら輪廻転生自体潰さないのが不思議で」
「大昔の妄想だと思ってないし、今それを聞いても所詮自称可能性だろ?それよりアートマンだけ処理すればよくないか?」
ああこの人手術の発想だ。出来る限り問題個所だけ取り除くように身体は残してるんだ。っていえねーまた師が面倒になるからな。
「なるほど、ゆえに輪廻の輪から下りるなんですか。でも後世輪廻転生してると言う仏教の高僧がいますよ?」
「その人が僧団の理解者と言うのか?」
「おそらくリーダーです」
「なんでそろいもそろって僧団の知恵者が私の話聞かないの?」
「私も仏教七不思議です」
「人は死ぬ、だが法がやがて滅びるとしても出来る限り変質を避けようとするのはな、害悪をまき散らすからだ、これは延命への執着ではない」
「それです、それが欲しかったんです」
「馬鹿め、本当にお前は知恵モノなのに実践はさっぱりだ。ガンジーと似ても似つかない」
「そこだけしっかり悪い意味で守ってるから困ったものだ」
「私は考えるなとは言ってないのだがな」
「曲解誤解は仏教の常識と言えるほど溢れています」
「お前が法を残すことに執着するのも無理はない」
「あまりに酷くて…」
仏陀「理由があると言えば、永遠天国もこれか?」
「はい、別の理由ですが、この地では一神教に仏教は滅ぼされます」
「まあならすでに聞いたな?」
「はい、輪廻の天国には輪廻の天国にある執着を無くすですね?」
「そうだこれは言葉の固定化の良い例になったな。天国にとらわれたか?」
「そうなります」
「無理もないおまえはいろいろ酷い未来を見てきたのだな。ただそれでも言いたいが、自分の考えの土台が大昔の妄想なのか?と考えて消し去るよりも心の問題だけ取り除けばいいのだ」
「見事です」
「まあなるほどと思ったのは思ったけどな。そもそもお前私がお前の未来の知識をそのまま聞いてくれないと困っていたのじゃないか?」
「いじめないでくださいよー」
「よし!心が軽くなったな、行くぞ-」
『ランラララン、ララーランラン、ランランラン』
あああ、またこれか。しかし仏陀もまた子供のうちから見知ってきた妄想の中に居る事は否定できないのだな。それは私も同じか…。今までどれだけ賢いと言っても所詮古代人と思っていた。特に今日はそれが強かった。それを見事にうっちゃられた。これ現代のディベートの達人でも使いこなせないんじゃないか?
実践だけで理はこちらにも分があると侮った敗北だ。これが覚醒者仏陀か。




