プロローグ
新シーズン、
転生させたんならもっと良いもんくれよ!!2
楽しく読んでいただけるよう、書いていきます!
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あれから魔物と言う存在は、再び消え去った。いつかまた、現れるだろう……
今日、俺は10歳の誕生日を迎えた。
「ライル、誕生日おめでとう~!!」
パンパン、パーッン!!
「いやぁ、我が家の勇者君よ。これからも、よろしくねぇー!!」
はぁ…ありがたいんだけど。まだ、それを引っ張っていたか…
「良いじゃないかぁ!お兄ちゃん!」
「そうだぞ、ライル。お前のお陰で家は、王都に建ったんだぞ。」
そもそも、この家は、こっちの両親の家だろ。
「まぁ、まぁ、おじさん。ライルさんも、もう10歳なんですよ?」
そう言えば、ミクレとラルギルはなんで家のパーティにいるんだ?
「ね?ライルさん!おめでとうございます!」
おめでとうございます…かぁ…
王都が魔物に襲われて、はや、3年。平和が戻りつつ、王都の修復も目処がついてきたところ。俺は、10歳になり、精神年齢と言って良いのかわからないが、24歳となった。
冒険者登録をして、魔物と戦い初めて、3年こちらももう初心者とは言えない。Sランクだし、そこそこレベルの高いパーティに所属している。
何のパーティか?
俺と深鈴、ミクレ、ラルギルの4人パーティ。
王都の襲撃から、仲が良くなった…違うな。ただ、馬が合うと言うか…それだけで組んでいる。ま、他に組む奴はいないしな。
ラルギルは、王都で装備屋をやっていた。元々は、国の王国騎士団所属の副団長だったと言う。今は、冒険者に専念すると言って、装備屋は辞めた。現、Sランク冒険者だ。
この国じゃあ騎士で有名な、ナイト家の出である。ナイトと言うくらいだからな。
ラルギル・ルロ・ナイト
ミクレは、Aランク冒険者として、冒険職に就いていた。ま、今も冒険者だが、Sランクに昇格。白魔法を巧みに操り、回復系ならどんとこいっ!!という感じ。
そして、こちらも、、
地方の貴族だが、魔法に優れていると言われている、マジシャ家の出である。まぁ…マジシャンだろうなぁ…
ミクレ・ハイ・マジシャ
深鈴は、俺の妹。元々は、ソロの冒険者で、俺を探して世界を回っていた。俺が、砂漠に行く2か月前から、テイメによって、砂漠で過ごしていた。今は、パーティを組んで、行動を共にしている。
ここで言う、異世界の出で、もとは普通の女子中学生。
咲波 深鈴
俺は、元々、いや、現在進行形で子供だ。冒険者登録をして、普通にパーティ組んだりしているが、それは、何故か持っている、黒の魔法陣とこの国を救ったから出来ていること。家族や、知り合いがいたからこそ、出来たことでもある。
元々いた世界では、交通事故で死に、女神テイメによってこの世界に転生した。一時は、転生特典や、勇者とか言うものが転生でなくてはならないものだと思い、訳もわからない理由で、怒っていたときもあった。
普通の、平民の出で、特に特徴もない家。いや、今はかの有名な勲章をもらった、勇者の実家ということになるんだろうか。
ライル・リ・トリーユ
「ほら、お兄ちゃん!何ボーッとしてんの?この平和なうちに、レベル上げしちゃおうよ!」
「平和なのに…する意味あんのかよ…」
「ぶつぶつ言わないの!!」
いつもにように、会話するライル達を見て、ミクレとラルギルは微笑む。
そしてこれから、新たな、
『転生させたんならもっと良いもんくれよ!!』
が、始まる。
『転生させたんならもっと良いもんくれよ!!2~人間界の光というものは時に闇と成る~』