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自己中心主義勇者 egoistic hero  作者: バード・ポー
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今夜は飲もう

マナのお疲れ様パーティーが終わるとマリ、マナ、メイの三人は酔っぱらって眠っていた。

三人がコンピュータールームの寝室で一緒のベッドで眠っているのがカズマはおかしかった。


『まるで家族だな・・・』


カズマは酔いを醒まそうと洗面所へ行こうとした時、ドグマから帰還の知らせが入った。


ドグマ:「ドグマだ!スイートウォーター城の連中にシューティングスター城を引き渡してきた。」

カズマ:「お疲れさん!ゆっくり休んでくれ!」

ドグマ:「いや、ちょっと今からシュウの所行くんだが、オマエも来れんか?」

カズマ:「いいよ、俺も今から行こうと思ってた。」


カズマはドグマと通信をしながら顔を洗った。


ドグマ:「そうか、じゃあ寺院で落ち合おう。」

カズマ:「了解すぐ行く。」


そういうとカズマはタオルを取り顔をぬぐった。

そのまま寺院へ向かうとドグマが一升瓶を片手に寺院の前で待っていた。


ドグマ:「今帰った。」

カズマ:「おかえりオッサン。そいつはなんだ?」


ドグマは一升瓶を持ち上げて自慢げにカズマに見せた。


ドグマ:「こいつは『獺祭』。シューティングスター城の酒蔵に眠っていた。」

カズマ:「『獺祭』?そいつは俺も知ってる。まだ残ってたのか。」

ドグマ:「今回の最大の功労者は俺でもオマエでもない。」

カズマ:「オッサンは誰だと思う?」

ドグマ:「トライもいい働きをしたが、やっぱり俺はシュウだと思う。」


カズマはドグマの言葉にうなずいた。


カズマ:「ああ、アイツの見取り図がなけりゃここまで上手くできなかったな。」

ドグマ:「だからこのお宝をアイツに振る舞ってやろうと思ってな。」

カズマ:「オッサンのそういう所が好きだぜ。じゃあ行こうか。」


そう言うとカズマはドグマと肩を組んで寺院の中に入った。

入口にいた僧侶にシュウとの面会を希望すると意外とすんなり通してくれた。

シュウの状態は良好で起き上がって会話をできるくらいに回復していた。


カズマ:「シュウ、いい知らせだ。俺達の勝ちだ!アレクをぶっ飛ばしてきたぜ!」

シュウ:「本当だか?」

ドグマ:「ああ、モンスターも全て元に戻った。お前の命をかけて作った見取り図のお陰だ!」

シュウ:「・・・」


シュウは感極まったのか言葉が出ないようだ。


カズマ:「お前の失った物はでかい。それと引き換えに俺たちはさらにでかい物をもらった。本当にありがとう。」

ドグマ:「ああ!本当にありがとう!」


感謝の言葉を述べてカズマとドグマはシュウの手を握った。

シュウの目から涙はでなかったが泣いていた。

泣きながらシュウはカズマとドグマの手を握り返す。


シュウ:「本当に・・・本当に・・・よかった・・・ありがとう・・・カズマさん・・・ドグマ隊長・・・」


途切れ途切れに話すシュウ。

その様子にドグマは号泣していた。


ドグマ:「ウォオオオーン、シュウ!俺達やったんだ!」

カズマ:「それで、オマエにドグマ隊長からお土産があってな。」

ドグマ:「おお、そうだった。シュウ!お前の好きな酒だ!なんと『獺祭』だぞ!」

シュウ:「『獺祭』?そんな銘酒がまだあっただか?」


シュウは驚いて興奮している。

ドグマはとっくりに『獺祭』を注ぎシュウに渡す。


ドグマ:「まだ早いかもしれんが一口ぐらい大丈夫だろ?」

カズマ:「お前の報酬だ。受け取ってくれ。」

シュウ:「んだば、いただきます。」


シュウは酒を一息に飲みこんだ。


シュウ:「んめ~!」


シュウは満面の笑顔で叫び、その後僧侶にさんざん怒られてしまった。

カズマとドグマも説教を受け、その事がおかしくて三人は笑っていた。

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