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6th.出発

更新再開です。

先に謝罪しておきます。

ブッチャケこの書き出しは無いだろうと言う更新再開です。

書こうと思ったのですが、展開の構成をまだ考えていないので、ものっそい中途半端な始まりです。

 セントパールアカデミーを出た一行。シティの外界との通用門を潜ると、先日アカデミー生で通った道とは異なる道へ歩き出す。バトルアスペとは異なる正規任務によるアカデミー制服。各家系とアカデミーの紋章は金糸で縫われ、他の賞金稼ぎやハンターとはまた異なる敬ある目で見られていた。

「しかしよ、フロン。任務って何だ?」

 橘が先導するフロンの後方で銃弾を転送しつつ問う。

「確かに気になるっちゃなるな」

 アルは携帯端末のWOMA(ウォーマ)と言う、小型にも係わらずマチの情報統合センターから発せられるモンスター情報や懸賞金モンスターの依頼、各市街マップ、天候、流行情報まで多岐に渡る情報を収集出来る装置で任務地の情報を検索していた。

「詳しくは聞いていない。これだ」

 フロンが封筒を取り出す。

「何が書かれているのです?」

「スピリストにとっての重要事項らしい」

 開けるわけにはいかない。任務はこれをモデリアートアカデミーへ届けること。それだけだった。

「重要事項って何だろうね?」

「それは分からない。ただ、道中気をつけるように学園長に言われた」

 フロンの一言に、一同の視線が手紙に落ちる。

「とにかく、これを無事に届けりゃ問題ねぇわけだ?」

「だな。まぁWOMAにも危機情報も出てない以上、大したこともないだろ」

 橘とアルは呑気に先を歩く。

「そうとも限りませんわよ。あなたたちも聞いたことがあるでしょう?」

 だが、メイリンは二人の軽言を一蹴する。

「それって、もしかして……」

「エスメラルダだろ?」

 アンナとフロンは同じことを思っていたのか、表情は同じだった。

「エスメラルダか。そりゃ連中の噂は良いものじゃないけどよ、それと関係あんのか?」

 橘は振り返るが、今回の任務とのことに大した繋がりがあるようには思っていないようだ。

「一応、世界精霊召士(W S P)機構(0)から危険視されてる反スピリスト集団だけど、これまで大した活動はしてないはずだぞ?」

 エスメラルダはアカデミー卒業生たちのスピリストを取り纏める機構の中では世界中に危険集団として警戒の対象に指定されている。ガーディアンを率いてのテロ活動やスピリスト事務所襲撃、デモ活動からゲリラ戦。多くの死傷者を出した事件もある。ガーディアンと人間の共生を否定する集団。それがエスメラルダとして知られる範疇だった。

「でも学園長に念を押されるのですわ。心当たりと言えば、私たちに関係してくるものはそう言うものではないですこと?」

 メイリンの否定を許さない視線に、橘とアルはため息を吐いて受け入れた。

「で、でも、そうなると、私たちだけで、大丈夫、なのかな?」

 アンナが不安げに誰を見るでもなく聞く。アル以外の四人は先日のユールキャンプでアザゼルによってガーディアンたちを一度消され、再精集態(リュニオン)ヶようやく整ったばかり。それはガーディアンの召喚自体に問題はないが、問題はガーディアンの能力。リュニオン後時間経過のないうちは、バトルアスペでの戦闘能力が乏しくなる。強制としてスピリストの能力を供給したところで、スピリストの能力の欠如に至る。

「まぁまぁ心配すんなって」

 アルが不敵に笑う。

「てめぇは戦闘不参加だったからな」

「情報収集と言え。いずれにしても俺にはローゼンもウォルガもいる」

 来い、とアルが何もない空間に言う。

「お呼びにございますか、アルフォード様」

「グルルゥゥ」

 そこにローゼンとフロンたちの獅子族の仲間の全身を水のローブで包み込んだ獅子ガーディアンが現れる。

「アルにはテラプトンもいる。いざとなった時は頼りにさせてもらえば良い。それよりも先を急ぐぞ。俺たちは任務させ終えればそれで良いんだ」

 フロンが軽く流して先に出る。アルがローゼンとウォルガに周囲の警戒に当たらせると、肩をすくめた。

「今のあいつにゃ、追試って自分の立場なんか頭にないな」

「そりゃそうだろうよ。あの馬鹿はリースのことしかねぇだろ」

 アルと橘の視線の先にいる特別正装姿のフロンは、その視線に気づくことなく弓を肩にかけ先を急いでいた。

「私たちがしっかりする他はないようですわね」

「う、うん。でも、ハーバリー君なら、大丈夫だよ、ね?」

「どうですかしら? 私たちのガーディアンの回復が乏しい以上は私たち自身の手での護衛も影響してくるのですから」

 メイリンは杖を持ち直し、髪を風に靡かせた。

「そうだよね。私たちはハーバリー君の護衛だもんね。うん。頑張らなくちゃっ」

 アンナも両手のグローブを嵌めなおし、小さく握りこぶしに力を入れていた。

「お前ら、ほんと好きなんだな、フロンがよ」

 橘が二ヘラ笑いでメイリンとアンナを見る。

「ち、違いますわっ! わ、私はビュロー生の教育を再開する為に早くアカデミーへ戻りたいだけですわっ」

「えぇっ! そ、そそそそんなことは……っ」

「こうも反応が違えど、思いは同じ、か。しても、うらやましい限りだな、お前」

 アルがフロンの背後から背中を叩く。良い音がするくらいの強さで。

「何だ?」

「何でも。ったく、お前は鈍感なんだか何だかなぁ」

 アルが思わせぶりに振り返る。つられてフロンも振り返る。

「王子様が見てるぜ? 姫さん方よ」

 それにノッた橘も笑う。途端にメイリンとアンナが顔を染める。アルと橘の茶化しに目が合う二人は言葉が出なかった。

「どうかしたのか、メイリン? アンナ? 顔が赤いぞ?」

 一人会話から外れていたフロンは、二人の体調を気遣うように聞くが、空気はぎこちなく変わる。

「な、何でもありませんわ。先を急ぎますわよっ」

 メイリンは杖を地に一度強く突き、先頭を歩き始める。

「あ、えっとえと……さ、先に行くねっ」

 アンナは顔を下に向けたまま、メイリンを追うように小走った。

「何だ? どうしたんだ、あの二人は?」

 状況が分からずフロンはアルたちを見るが、アルと橘は同時に息を吐いた。

「なんつーかな? リースちゃんが気になるのは分かるけどよ、もうちょい周りを見てやれよ、フロン」

「お前よ、女にあれだけさせてシカトってのは男として俺は悲しいぜ」

 両肩に手を置かれるフロン。

「一体何のことだ?」

「フロンッ、早く来なさい。先を急ぐ旅なのでしょうが」

 数歩先を行っていたメイリンが、アルと橘の茶化しにさらに恥ずかしくなったのか、フロンを呼ぶ。心なしか怒の感情を込めていた。

「やれやれ。呑気な旅になりそうだぜ。こんなことなら賞金稼ぎでもすっかな」

「まぁ、余計な緊張するよりはマシだろ。あの二人にはそうでもないみたいだけど」

 区切りをつけ、再出発する一行。その一行には微妙な距離を開けて歩いていたが、いつもの五人に戻っていた。



すみませんでした、こんな書き出しで。

でも、次からは本格的に書き直します。

今回はあくまで更新再開をお知らせする為だと思っていただければ幸いです。こんな書き方はもうしないで、元の作品の展開に戻していきます。

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