7000ポイント突破記念番外編*アランとリリアナはもふもふな人生を楽しみたい!!
いつもポイントやブクマ、感想ありがとうございます!
新しいいいね機能承諾しました。
小説の反響が生きる糧なので、ポイントやブクマなどをいただけると死ぬほど嬉しいです!!!
最近私、リリアナ・ローズは最近動物にハマってる。もふもふした毛並みがたまらないし、かわいいし癒されるからだ。わんこににゃんこに時にはフェンリルとか神獣も混ざって、もっふもふ!
うーん。最高かな最高かな。最近は猫カフェとやらが街にできて至福でしかない。レイラと一緒に通っては一緒にもふもふニヤニヤしている。
「リリアナ。また猫カフェ?」
お城の入り口で、お見送りに来たアランが言った。手にはアランお手製のお弁当が握られている。中を覗いてみれば、やたら凝っているそのお弁当は、いつの間に作ったのだろうか。確か今日も大切な用事があったはず……。隣国の王族が来るとか来ないとかそういうレベルの大きな用事。
「うん。アラン」
「結婚したばっかなのに……それにもう王女なんだけど、リリアナも」
「関係ないよ。そんなの。あ。アランも行く? 休憩ぐらいならできるでしょ?」
「ううん。僕は公務があるから」
不機嫌そうなアランはモジモジしてる。
「そっかあ。残念」
アランも一緒なら絶対に楽しいのになあ。エディとこの前行った時はエディも大喜びだった。今度ヴァイオレットとメルも連れて行くつもりだ。広がれ、もふもふの輪! なぁんてね。
「残念なら行かないでよ……」
悲しげに小さな声で何かを呟くアラン。
「え?」
聞こえなかった私は首を傾げる。
「なんでもない!!」
完全にスネ上がったアランはそっぽを剥いて消えてしまった。
そして猫カフェに着くと。
「にゃあああああん」
お菓子の家のようなメルヘンな内装の猫カフェの中に、かわいいにゃんこたちの鳴き声が聞こえる。
「あ、青い猫だ。珍しー。アランの髪色みたい」
目の色もアランっぽいし、なんだか可愛いなあ。
私はその猫の前にしゃがみ込み、なでなでする。
「ねぇねぇにゃんこさん。聞いてよ」
「にゃああん?」
「旦那のアランったら、優しいんだよ。お弁当作ってくれて。時々重いけど、結婚してよかったなあ」
そう言いながら私はニャンコを抱きしめる、と。なんか熱いものが。
「本当!?」
「!? 猫が喋って鼻血出してる!?」
「あ」
「……アランね?」
この感じは絶対アランだ。
「ごめんなさい」
まさかのアランの変身猫に頭を抱える私。公務は。公務は!! 一体どうしたの!! 公務はあああああ!!! あなた王子じゃなく王様でしょ!? サボれないって言ったのはなんだったの!? 今絶対お城中大パニックだよ!! ヤバいよ!!
私はアランにゃんこを睨みつける。アランにゃんこは怯えた顔で私を見上げる。可愛い。
異様な雰囲気に他のにゃんこが怯えた様子を見せるので、私は静かにする。
はあ。何なのアランは……もうっ。
「リリアナ、許して」
「許すけど、いつ戻るの? 早く人間に戻ってよアラン。公務があるんでしょ」
「うん、ある、けど」
「けど? ほらほら戻って」
私はアランを急かす。だけど。
アランはとんでもないことを言い出すのだ。
「丸一日立たないとこの変身は解けないんだ……」
「やっぱ許さない」
私は猫カフェを出た。




