第一弾「あなたならどう書く?」回答⑥
六人目の投稿ありがとうございます。
大きな設定の追加がありました。
エントリー者:オニギリ男さん
投稿内容:
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初めまして。
僕も1つ案を出したいと思います。
設定追加
1、教会でセーブすれば、死んでも1回限り生き返ることができる。しかし、それにかかる費用がすごい。
2、アークの一人称はオレ。テラの場合は俺。
「おいおい、嘘だろ……?」
「くそがっ!俺らの冒険は始まったばかりってのに!てか、フラグも立ってねぇのになんで馬車がぶっ壊れんだよ!?」
「……フラグ?」
「あ、いや。なんでもない」
オレたちの前には、車輪が無残に破壊された一台の馬車。テラのおじさんが、いらないからってくれた(押し付けてきた)1品だ。
「がたがた言ってたから、壊れるとは思ったけどさ!?ここは王道的に『3人が乗った馬車は、ゴブリンやトロールなどに襲われボロボロになりつつも、3人を町へ送り出す指名をやりとげた。』って展開だろ!?仕事しろよ、ファンタジーさんよ!」
「テラが何言ってるのかは分からないけど、ここはおとぎ話みたいな景気良いスタート切れるはずだろ!」
「2人とも、うるさいっ!!」
「「すみませんでした……」」
ふう、やっぱ怒ったアクアは怖ぇや。
テラと頷きあったあと、再度目の前の問題について考える。
「アクアの魔法で車輪を直すってのは?」
「無理よ。そんな魔法、無いわ」
「じゃあ、オレたちで荷物を持って歩いていくしかないのか……」
ここから町まではかなりある。オレやテラは大丈夫でも、女性であるアクアはさすがに無理だろう。だから、荷物を自分たちで運ぶしかないと思ったのだが、
「この荷物の量は厳しいと思うがな……」
ポーション数十本に、携帯食料30個。あとは替えの鉄剣などがあり、総重量は100㎏オーバーだ。
「「「…………どうしよう」」」
このとき、オレたちを覆う巨大な影に、オレたちは気付いていなかった。
「ガァァァァァァァァァっ!!!」
「……はっ!」
「お。起きたかー?」
「ここは……教会か?」
「ああ。セーブポイントまでいつの間にか戻ってきたらしい。くそっ、何があったんだっての!」
テラが、鬱憤を晴らすように、悪態をつく。
そこへ、いつの間にか意識を取り戻していたアクアが口をはさんだ。
「……ネオ・トロールよ」
「「?」」
ネオ・トロール?聞いたことがない名前だな。
「あれはSランクのモンスターよ。こんなところにいていい魔物じゃないわ」
「「Sランクだって!?」」
Sランク。
それは、大体、王国騎士団を師団規模で動かしてやっと倒せる、文字通りの化け物である。しかしその生息地は限定されており、アクアの言うとおり、ここに出現するモンスターではない。
「じゃあ、俺達の荷物は……?」
テラが恐る恐るアクアに問う。
「残念だけど……潰されていると考えた方がいいわ」
「「くそがぁぁぁっ!」」
「あ、ちょっと2人とも!?」
怒りに身を任せて、外へ飛び出す。
この数十分後、怒りのパワーでオレとテラ2人でネオ・トロールを倒したのは、また別の話。
~続く…………はずなんてない。~
……どうでしょうか?即席の物語なんで変なところがあるかもしれませんが、気に入ってもらえたなら幸いです。
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まず、気になった点の指摘から。
・車輪が無残に破壊された一台の馬車
→破壊された だと誰か、何かに壊されたという印象を持つので
例えば「馬車は無残にも車輪が真っ二つに割れていた」とか「馬車の車輪 を繋ぐ車軸が無残にも途中で折れてしまっていた」
などの具体性を出すと、老朽化で壊れたイメージに変わるとおもいます。
・馬車が壊れて100kgの荷物を運べない
馬車なので馬がいたと思います、馬であれば100kgないしはそれに近 いくらいの荷物は持てると思います。
二頭引きであれば、一頭に荷物、一頭にアクアということも可能です。
馬を頭数にいれないのであれば、馬は馬車が壊れたひょうしに逃げてし まったなどの記述があると理由づけができると思います。
・セーブポイント
ゲーム的表現になりますので「神の加護」を受けておくことで、命を失っ ても教会に一度だけ戻ることが出来るなどのゲームゲームしてない表現の ほうが、世界観を崩しにくいと思います。
・荷物が壊されたことの怒り
Sランクモンスターを倒せるほどの怒りとなると、荷物を壊されたくらい ではちょっと弱いのかなあと思いました。
例えばアクアだけ加護を受けなかった(男二人は貴族の息子だから受けら れた)ため死んでしまう
その怒りでトロールを倒す、などのほうが力を出せる理由づけとしては強 いのかな?と思いました
と真面目に突っ込みましたが、時間を割いて書いてもらったのに、偉そうに書いてすいません;
セーブポイントの設定がとても面白いと思いました。
長編になった場合、読者をミスリードさせパーティ全員がセーブしたと見せる。
それに対して、実は仲間の一人が受けていなかったとか
加護を仲間が死んで復活を待ったが、いつまでたっても復活しない→実はセーブポイントを魔族が破壊してまわっていたとか
使い方によって広がっていきそうだなと思いました。