第一弾「あなたならどう書く?」回答⑤
五人目の投稿ありがとうございます。
前の方のダークとはまた違う方向性で面白いですね。
エントリー者:猿の巣窟さん
投稿内容:
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馬車が壊れた。焦って取り乱すアースとアクア。そんな2人に向かってテラが提案する。
「今日は荷物を降ろしてテントを張って休もう。中で休みながらどうするか考えればいいさ」
仕方なくアースは荷物を壊れた馬車から降ろし、アクアは馬車を引いていた二頭の馬を木に繋ぐ。テラは取り出したテントを張って野営の支度を始めた。
テントの中で相談し、明日からは馬の一頭に荷物を持たせ1人がもう一頭の馬に乗り残りの2人は歩く。次の日は荷物を載せる馬を変え、昨日荷物を載せていた馬に昨日は歩いた誰かが乗るといった風に全員の負担を軽減しながら進んでいくことにした。
夜、テラが保存食で作ったスープを飲み空腹を満たしたアースとアクアは眠りにつく。
テラは1人香を焚きながら立ち上がるとすべての荷物を馬に乗せ、もう一頭の馬には自分がまたがり言った。
「ごめんね。前世では酷い死に方をしたもんでさ。誰かを貶めなければ確実には生きられない。こんな弱肉強食の世界では特にね」
睡眠薬が盛られたスープを飲んだ2人は深い眠りの中にいるのでその言葉を聞くことはない。
テラが馬と荷物と共に去ったその場所にはテラが去り際に炊いていった強力な魔物寄せの香によって大量の魔物が向かっていた。
アースとアクアは永遠の眠りにつき、この事は誰にも漏れる事はない。
死人に口無しである。
こういう感じでどうでしょうか?ダーク系にしてみました。
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いつも感想だけだと単調になってしまうので、投稿された文を自分なりにアレンジしてみました。
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三人の眼前には車輪の壊れた馬車が一台……。
「やばい、どうしよう!!」
「これじゃ、もう旅が出来ないよ……。これからだって言うのに……」
焦って取り乱すアースとアクア。
そんな2人に向かって一人冷静なテラが提案する。
「今日は荷物を降ろして、テントを張って休もう。中で休みながらこれからのことを相談しよう」
テラの冷静さに二人は完全にとは言わないが落ち着きを取り戻し、三人で準備を進めていく。
アースは荷物を壊れた馬車から降ろし、アクアは馬車を引いていた二頭の馬を木に繋ぐ。
そして、テラは取り出したテントを張って野営の支度を始めた。
テントの中で話し合った結果、
二頭いる馬のうち、一頭に荷物を持たせ、もう一頭には三人のうち誰か一人が乗り、残りの2人が歩く。
翌日には人を乗せていた馬に荷物を載せ、荷物を乗せていた馬に前日乗らなかった誰かが乗る。
こうすることで三人と馬二頭全員の負担を軽減しながら進んでいくことにした。
その晩は、テラが限られた材料で作ったスープと堅いパンで空腹を満たした。
肉体的な疲労よりも精神的な疲労が強く、三人はそのまま眠ってしまう。
それから数時間後。
アースとアクアが寝息をたて完全に眠りについたのを確認すると、テラ身体を起こす。
テラは音をたてないように静かに身支度を整えると香を焚き、テントから出る。
全ての荷物を馬の背に乗せ、もう一頭の馬には自分がまたがる。
そして、二人のほうへ振り返り言った。
「ごめんね。前世では酷い死に方をしたもんで今度は確実に生きたいんだよ。誰かを裏切り貶めてでもね。こんな弱肉強食の世界じゃそうでもしないと生き残れない……きっと二人もわかってくれるよね。それじゃ、さよなら」
睡眠薬が盛られたスープを飲んだ二人は深い眠りの中にいるため、その言葉が二人の耳に届くことはなかった。
テラが置き土産として焚いていったのは強力な魔物寄せの香であり、直に匂いに引き寄せられた魔物が大量にやってくるだろう。
魔物に襲われた二人は永遠の眠りにつき、この事は誰にも漏れる事はない。
死人に口無しである。
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転生前の物語をプロローグとして書いて、どう酷かったを読者に教える。
そのことにより今回の行動の根拠を持たせるとより面白いかもしれないですね。
あんなことがあったんじゃこうもなるよな……みたいな。
今後の展開として考えられそうなのが、
ヒロインに出会って、徐々に心のわだかまり、鬱屈とした感情が氷解していって、最後には人を信じられるようになる。
パターン
次に、どんどん色々な人間を陥れていって、
最後には一人きりになって孤独な死を遂げるパターン。
他には、アースかアクアの妹とかが真相をしろうと近寄っていく。(テラは妹だと知らない)
そして、テラが心を許した時に、掌を返して復讐を遂げる。
因果応報パターンとか
色々、今後のストーリーが想像できて楽しいですね。
暗めのストーリーをどうストレスなく読ませるかがポイントですね。