第二十一話 青がやって来た
次回戦闘なので今回は短めです。
『え~では深青さんから一言お願いします。』
司会から青へとマイクが渡される。
『深青春です。これからよろしくお願いします。』
たった一言位のコメントでいろんな所から男子生徒の色めき立った声が沸く。
青の第一印象は良いほうらしい。ちなみに青は可愛いよりは綺麗に分類される方なので鎌宮さんの影響は受けないだろう。
・・・えっ、僕?僕の代わりに校長さんが犠牲になってるらしい。校長さんが鎌宮さんから聞いた話によると、『お楽しみはとっておかなきゃね。』だそうだ。そのお楽しみがこないことを願うが。
という訳で朝礼が終わり待っていたのは実践の授業だった。
「んじゃあ整列しやがれこのやろ~」
なんとも気の抜けた号令を掛けたのは暮堂 明(くれどう あきら)。実践の授業担当である。とてつもなく強いらしいがいつもやる気がないのが特徴の先生らしい。(情報提供:野口 定)
場所は第一闘技場。とにかく広い。
「ほんじゃあ今日は2vs2でやるからペアを作れ。決まったら各自座ること。じゃあ始めろ~。」
そういい終わった瞬間クラスのほぼ全員がペアを申請してくる。
身動きが取れなくて苦しいので頭をひねって導き出したのは・・・
「じゃんけんで勝った人とペア組みます。」
実践の授業のさなか『ペア申請じゃんけん大会』が始まった。
そして決まったペアとともに武器を選んで闘技場の中央に向かって歩む。
僕は選んだ武器を背後に隠し持つ。左手には確かな金属の感触が伝わっている。
双方が20メートル離れた地点から向き合って武器を構える。
『始め。』
機械的な声で戦闘が開始された。
次回初戦闘。書くのも初めてなので下手かもしれませんが頑張ります。




