第十九話 眠い・・・
とーじょー人物がふえる!
「・・・・・・・眠い。」
僕が朝起きて感じたのはこの感覚しかなかった。なにせ昨日AM1時20分に起こされてAM5時まであの会議の後、金が白じついて延々と愚痴っていったからだ。青はすばやく逃げたが僕は逃げ切れずしかも中途端な時間に終わってしまったのではっきりいって眠り足りない。昨日の騒動は校長さんが静めてくれたらしい。現在絶賛机の上で突っ伏し中。
「大丈夫か碧、めっちゃ眠そうだぞ。」
「眠そうじゃなくて眠いから眠いんだよ実際。」
「おい、意識は大丈夫か!何言ってるのか分からなくなってるんだが。」
そうツッコミをいれたのは僕の一つ前の席に座る野口 定(のぐち さだか)という生徒。
実力はかなり上らしい。今は椅子の背もたれに寄りかかって椅子を浮かしながらこちらに顔を向けている。
「それにしてもなんでお前髪伸ばしてるんだ?女にしか見えないぞ?お前そっち系の趣味か?」
『ガバッ』
「そんなことありえないっ!絶対違う!ありえない!」
「わ、分かったって。おちつけ。この状況だとお前が男の発言に極度に顔を赤らめためっちゃ小さい少女みたいなシチュエーションになってるぞ!」
クラスメイトが明らかにこっちを向いている。
・・・長い説明ありがとうございますね。しかも≪めっちゃ小さい≫少女とは・・・身長147㎝だからって幾らなんでもひどいでしょ!
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・ごめん死んでいい?」
「いや、だめだろ!やめろ!俺が悪かった!・・・でなんでなんだ?」
・・・あ~思い出したくないんだけどな~。
「僕が髪を切ろうとすると・・・・」
「ん、すると・・・?」
「髪を切った人間を殺そうとする人がいるから。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・マジ?」
「マジで。」
「・・・それは・・・・・・・・何というか・・・ご愁傷様?」
「・・・うん。」
クラスの中で授業前に喋ろうとする人は誰もいなかったという。
『ピンポンパンポン・・・・・・本日2年生は朝礼が体育館にて行われます。8時30分に出席調査を行いますので体育館に集合してください。繰り返します――――――』
ちょっとコメディっぽくしてみたけど・・・下手だった。




