第十八話 青と《化け狐》
やっぱ祝日って良いよね!
現在絶賛睡眠中・・・・・。(桜木 碧が)
『ユサユサ』
誰?僕は今眠いの。邪魔しないでね。
『ユサユサ』
だから起こさないだって言ってるじゃん。体内時計だとたぶん今丑三つ時だよ。
『―――――』
あれこの声どこかで・・・
『ドザァァァ』
「寒っっ!」
冷水を浴びてからだが覚醒する。
ベットの隣に立っていたのは僕と身長が同じくらいで髪と瞳が周囲の闇に溶け込むほど深い青色をした少女。まぁようするに・・・
「どうしたの青、っていうかどうやって入ってきたの?いやその前にその起こし方はやめてくれない?」
「後者の質問は考えれば分かるはずです。黒銀への用件は金の所で説明します。服装はそのままで良いとの事です。では。《水空間》」
それだけ言うと彼女はコップの中の水に手を入れて瞬時に消えた。完全に最後の質問が無視された。
とりあえず速く行ったほうがいいだろう。金は結構待つことが嫌いだからね。
それに夜だからそこまで負荷はかからないし。
髪の毛をかき上げながら呟く。
「《闇空間》」
僕のガラス製のコップが青の所為で床で割れていたことはいうまでも無い。
「あぁー疲れたー。」
「お、来たかじゃあとっとと終わらすぞ。」
「そうですね。」
こうしてNO.1、NO.4、NO.6の会合が始まった。
「いきなり本題にはいるがラザール地域がテロに見舞われる危険性がある。」
唐突な言葉に一瞬何のことだか分からなくなった。
ラザール地域=魔法教育に優れた学校が集まる地域
魔法教育に優れた学校の一つ→シュラフェル高校
ようするにシュラフェル高校はラザール地域にある。
「狙っているのは《化け狐》と呼ばれる裏側の住人共だ。」
《化け狐》・・・魔法を使うものを憎みひたすら血祭りにあげようとする厄介な輩だ。
しかもほとんどの構成員がシュラフェル高校のクラス基準で言うAクラスとZクラスの実力者だ。
「そこで依頼はそこら辺に集まる学校と協力して死人を抑えつつ《化け狐》を追い出すこと。本依頼にはNO.4青、NO.6銀、おもにこの2名があたることにする。」
「僕は分かったけどなんで青も?」
「『そりゃあ僕は狙われる側だから撃退するけど青は関係ないんじゃ』って顔してるぞ。」
「人の顔から心情を割り出さないでくれ金。」
「あはは、悪い悪い。それで理由だが黒銀も仲間の通っている学校くらい覚えておけ。青もそのラザール地域の学校に通っているぞ。違う学校だがな。ただ、一緒にいたほうがなにかと便利だからな・・・。まぁそこらへんはおいおい連絡する。あともしかすると白(バイ)も参加するかもしれない。」
「・・・それは困りました」
「同感。」
最後の二つは青と僕の順番なのだが白はとにかく苦手な部類の人だ。
「まぁ仕方ないと思ってくれ。俺もアレの扱いにはほとほと困り果てているんだから。」
複雑な表情でため息をつく金に僕と青は同情した。
闇空間を使った時になんでと思われる人がいるかもしれませんが(気付きにくいけど)魔具を使ったわけではありません。そこらへんは後々語るかも・・・?
あとアドバイスとかあればお願いします。
*作者は時々伏線回収を忘れます。




